サーバルとの思い出

サラ「メキシコサラマンダーだよ!

サラって呼んでね!」


かばん「サラさん...ですか」


サラ「あれ?サーバル?サーバルじゃない!!あれからずっと見なかったからどうしてるか心配だったんだよ」


かばん「あれ?サーバルちゃん知り合い?」


サーバル「え?えっと...うーん....」


サラ「あ...覚えてないよね...だって、わたしサーバルに何にもしてあげられなかったもんね....忘れてて当然だよ...」


サーバル「ごめんね...?わたし、フレンズとか忘れないはずなのに...」


フェネック「大丈夫だよー。だって私とアライさんが出会って間もない頃、アライさんが1回セルリアンに食べられちゃって、フレンズから元動物に戻っちゃったことがあったんだー」


アライさん「そんな事あったのだ?」


フェネック「うん。それでたまたますぐサンドスター山の噴火があってねー?アライさんがフレンズに戻っちゃったのさー」


フェネック「当然アライさんは全部忘れててねー?私、すっごい辛かったよー...」


フェネック「でもね、私たちはそこから一緒に冒険して、ここまで仲良くなったんだー。だからさ、サラさんとサーバルさんもまた、仲良くなれるよ。前も仲良かったんでしょー?」


サラ「ん...多分...」


フェネック「だったら大丈夫だよー」


サーバル「わたしも思い出せるように努力してみるね!」


サラ「うん、ありがと」



かばん「では、話を進めますが、この辺で、ヒトって見た事ないですか?」


サラ「ヒト?わかんないなー」


かばん「えっと、じゃあ何処かフレンズ達が多そうな場所って知らないですか?」


サラ「うーん...ここの近く?だったら、PPPのライブ会場があったはず...確か今日が3代目PPPのライブ開催日だったと思うから丁度いいかな」


かばん「ぺぱぷ...ですか?」


サーバル「PPP!?PPPに会えるの!?」


かばん「サーバルちゃん知ってるの?」


サーバル「うん!PPPは確かペンギンのアイドルグループだよ!すっごく人気で、知らないひとはいないと思うよ!ね!アライグマ!フェネック!」


アライさん「うぇ?えと、そうなのだ!アライさんも知ってるのだ!」


フェネック「私も知ってるよー」


かばん「へー...そんなに人気なんだね」


サラ「確かこっちだから、案内するよ!」


かばん「いえ!大丈夫ですよ」


サラ「え?大丈夫か....そっか....」


かばん「え!えっと...やっぱりお願いしようかな」


サラ「ホント!?じゃあついてきてね!」


サーバル「かばんちゃんは優しいなー」




サラ「確かここに....あれ?」


サーバル「全然ちがうよー!?」


サラ「おかしいな...あ!こっちだった!」




サラ「絶対こっちに...んー?」


かばん「違いますね....」


サラ「あれー?うーん....こっちだ!」




サラ「今度こそ絶対...ふぇー?」


フェネック「こっちじゃなかったみたいだねー」


サラ「あ!絶対こっちです!信じてください!」


サーバル「誰も疑ってないよー」




サラ「やっぱりこっちに...うぇー?」


アライさん「ここでもないのだー...」


サラ「あれ?えっと、ごめんね?あの、えっと、その、場所が分からない訳じゃないんだよ?ただちょっと忘れちゃって...」


かばん「大丈夫ですよ。ボク達も急いでるわけじゃないんで」


サラ「ありがとう...そう言ってもらえるととても助かるよー...」


フェネック「それにしても見事に着かないねー」


アライさん「もう疲れたのだー...」


かばん「どっち何でしょうね...PPPのライブ会場」


ボス「PPPのライブ会場なら、あっちだよ」


サラ「あ!ボスが喋ってる!」


サーバル「そうだよ!かばんちゃんがヒトだからしゃべるんだよ!」


サラ「久しぶりに聞いたなーボスの声」


サーバル「ボスの声聞いたことあるのー!?」


サラ「え?サーバルは聞いたことないの?」


サーバル「ないよー」


サラ「.....サーバル...セルリアンに...食べられたことある?」


サーバル「え?ないよー?何でそんな事聞くのー?」


サラ「だってサーバル、わたしと一緒にボスが喋ってるの見た事あるじゃん」


サーバル「え?な、何言ってるの?」


サラ「昔のこと覚えてないって時点で気付くべきだったね...」


サーバル「え?え?何のこと?」


サラ「サーバルは多分セルリアンに食べられて、記憶を失くしたんだよね。だからわたしとの思い出もわすれちゃったんだよね...」


フェネック(あれ?てっきり分かってると思ってあの話したんだけどなー)


サラ「だからさ、忘れてても仕方ないんだよ!ねぇかばんさん、またサーバルと楽しい思い出作りたいからさ、ついてっていい?」


かばん「はい!もちろんです!」


サーバル「わたしは覚えてないけど、あなたの中には昔のわたしがいるんだよね!だから昔と同じように喋ってね!」


サラ「ありがとう、かばんさん!あとサーバルは今も昔も変わんないよ!」


かばん「あはは!よかったね、サーバルちゃん」


サーバル「うん!」


アライさん「じゃあ問題が解決したから早速PPPのライブ会場にむかうのだ!」

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