第5話別れ
ジョニーは思いました。このまま自分が死んでしまったら、セティも死んでしまうのではないかと、何よりも、セティに自分が死んだ姿を見せたくありませんでした。しばらくして、セティがまた餌の所に行って、何も食べずにジョニーの所に戻って来た時、ジョニーは、セティが傷つかない様に、手の甲でセティを跳ね飛ばしました。跳ね飛ばされたセティは
訳が判らずジョニーを真っ直ぐ目つめながら戻ってきました。するとジョニーは、また跳ね飛ばしました。ジョニーが何度跳ね飛ばしても、セティは戻って来ました。やがて傷ついていたセティの左の脇腹には血が滲んできました。それを見たジョニーの目からは涙が溢れました。ジョニーの目に涙が溢れているのを見たセティは、自分がここに居る事でジョニーを悲しませてしまうのなら、自分はここに居てはいけないと思い、檻を出て行く事にしました。セティは悲しい気持ちと寂しさで胸がいっぱいになりながら、檻を後にしました。
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