最終通告


もういいかな?

って思った


変わらない

変わらない


それでいいなら

それでいい


どにも何もないから

ここには何もないから

ただ 貴方は貴方の国を守ればいい

妖精郷が爛れたのは?

誰かのせいなんでしょ?

誰も何もしてくれなかった

そう云うのでしょう?

だから砂の城なんだって

それすら分からない


空中庭園が落ちたのは

誰かのせいなんでしょう?

水面に打ち付けた波紋に

憎悪しか出ないんでしょ?


変われないから

変わらない


変わらない

変わらない


そうじゃない


変わる気がない


だから

もういいかな、って思った


楽園から落ちたのは

誰かのせいで

僕らのせいなんでしょ?

ずっと言い訳ばかり

それで良い訳ないのに

その手で何も為さないまま

希望論を語る人へ


僕ら希望を騙る人ではありたくないから


前へ。前へ。前へ。

前にならえじゃなくて

道の向こう側 その先へ


僕ら希望を騙る人ではありたくないから


もっと前へ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る