第6章 新大陸への到着


「死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」

「下品だぞ、ピクシー。血迷ったか?」

「誰が血迷ったか、教えてやるよ!」

そういって、俺にピクシーが攻撃を仕掛けてきた。


「これしきの攻撃で殺られるハズがないだろう、今だ! 行け!」

俺の命令で、Reに頼んだ、部隊が、背後からブリタニア兵に攻撃をしかけた。

「まっ、まさか…! チクショーー!」

50機の部隊は、あっさりと崩れていった。

「カインこれでいいのか?」

Reが尋ねる。

「これでいい 全軍に次ぐ、敵を包囲し、狙い打ちにしろ!」


「ほ、本当に、ま、負けるだとぉ…」

大きな爆発音と、共に消えてなくなってしまった。


───エリア200──────────


今で言う『北海道に当たる地域』に来た。


「明日は、海を渡り、中国へ向かう」


「ちゅ、中国! なぜ、あんなに大きな国に?」

パイロットの1人であるクラインがいった。

「Reが言うには、ブリタニアは、新兵器を開発しているらしい。そこで、中国にある、

黄河と言う河の上流に地下洞窟がある」

「そこに、行くのか」

クラインが驚いた顔で言った。

「そうだ。だから、皆は、しっかり休養をとるように」

「了解!」


「少し、話がある。お前の部屋で話そう」

俺は、自室でReと話をした。

「なんだ」

「オペレトの話だ。お前は、オペレトをあと、多くて、20回程度しか、使えない」

Reが、何を言っているのか、分からず、もう1度聞いた。

「お前のオペレトには、弱点がある」

「なんだそれは、言ってくれ」

「弱点は、2つ。 1つは、オペレトと契約した相手には、効かないこと。2つ目は、お前の体を蝕んでいき、一回使うと、2年程の寿命が削られていく」

真剣な顔で、訴えるReは、嘘をついているようには、見えなかった。


「……分かった。信じるよ、今の話。だが、何で今まで言わなかったんだ」

聞いても、Reは、何も言わなかった。

「今は、言わなくてもいい。言えるときに、言ってくれ」

その言葉を、聞いたReは、嬉しそうな顔で頷いた。

ただが、こんなのときにこんな弱点がある何て思っていたが、こうなったら、計画を早めるか…。


───中国行きの船の上────


「オォーー海だ! ちょーーキレイ!」

クラインたちがこの後、戦いをしに行くには、とても賑やかだった。

「賑やかな奴らだ」

「これは、これでいいんじゃない? オメガは、息抜きしたの?」

俺に、ルルが言ってきた。

「少しは、ルルの言うとおり、息を抜くか」

俺は、ブリッジへ向かった。


──船のブリッジ──


「こんなにキレイな海を見ていると、平和な世界でずっと、暮らしていた方が良かったのかもな…」

「何を1人で弱音をはいてる」

Reが俺に話しかけてきた。

「なぜ、戦っていて、なんのために、抗っているのか、分からなくなってしまうな」

「だから、弱音をはくな…回りを見てみろ、お前と共に戦っている奴らをこんなにイキイキしているではないか」


俺は、回りを見渡した。そこには、賑やかに会話をする日本人がいた。

「そうだな。リーダーである、俺が目的を忘れてしまっては、ダメだな」

俺は、新しい一歩が踏み出せる気がした。

「そろそろ、船がつくぞ~! あれが、中国。でけ~!」



───次の計画に移るぞ!─────

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カイン ~帝王への復讐~ きいちご @OTAK

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