第3章 カインのゲーム~オペレトの秘密~
オペレトとは、Reと契約した者に与えられる特殊能力。
俺は、この力を手にいれたことで、ブリタニア帝国への復讐の計画が前倒しすることができると確信した。
「エリア15に、上手く誘い込むことが出来たら、このオメガが奇跡を見せてやろう」
「分かった。全員につぐ、エリア15に敵を誘い込め」
これで、ブリタニアのアイアンスーツを破壊することができる。
「おい、オメガ…お前は、何故、私たちに協力する?」
金髪の少女が俺に質問をしてきた。
「俺は…ブリタニア帝国には、いろいろな思いがあってな…」
金髪の少女は、かなりのアイアンスーツの使い手だということだと分かった。
「何故、エリア15なのだ?」
エリア15には、日本軍の基地がもともとあった場所で、大量の火薬があることを俺は、知っていた。そこに、敵を誘い込み俺がそこを爆破して倒す作戦だ。
「あえて、内容は言わない。 お前たちがブリタニアに勝てる奇跡の瞬間を見せるためにな!」
俺は、エリア15で爆破の準備が終わっていた。後は、ここを爆破して…それにしてもそろそろのはずだ。
「ドン!ドカァァーン!」
大きな地響きがたくさん聞こえた。
俺は、奴らに命令をした。
「スーツの足を狙え、そこを狙って追い込め!」
「「 了解!! 」」
「おい、こいつら反逆者のクセに…!」
どうやら、ブリタニアの軍人顔負けの腕のいいパイロットが何人か乗っているようだ。
そして、ついに………
「全員に伝える! 今すぐ、引き上げろ!」
俺は、命令をした。
「「了解!」」
どんどん味方のアイアンスーツが、下がっていく。
今だ!
俺は、火薬が爆破するスイッチを押した。
「バァァーーン! ドカァァーン!」
黒い煙を立ち上げ、激しい炎が辺りを呑み込んでいった。
「ハァッ!ハッハッハァー!」
俺は、ブリタニアのアイアンスーツ5機 全てを破壊した達成感を味わっていた。
「我が名は、オメガ! ブリタニア帝国に反逆する者 今のが私の指揮に従ったことでできた奇跡という物だ」
トランシーバーからは、喜びと歓声が聞こえた。
「ま…まさか…本当にブリタニアのアイアンスーツを…!」
金髪の少女の驚いた声も、俺の耳にはしっかりと聞こえていた。
「今こそ! 日本人として、ブリタニア帝国に復讐しようではないか!」
俺は、トランシーバーの向こう側にいる人間に問いかけた。
「今から、我が軍の指揮官は、オメガに変更する」
この言葉を待っていた! これなら、ブリタニア帝国に復讐する計画が前倒しになった。
「オメガが命じる、一旦退却し、次の指示が来るまで待機!」
─ブリタニア帝国への、
反逆が行われた次の日─
《ニュースです。昨日、ブリタニア帝国にテロを仕掛けたテロリストにより、町への被害が出ました…この…》
ニュースになるくらい、大きなことをしてしまったが、大したことではない。
俺は、普段通り学校に、通っていた。
「おーい! ニュースみたか? ブリタニアにたいしてテロリストがでたんだってな!」
ゼクスが俺に言ってきた。
「そうだな…」
「何の話かしら?」
「お、お前は…!」
俺の目の前には、昨日、アイアンスーツに乗って戦っていた金髪の少女がいた。
「私は、ルル よろしくカイン君」
「あぁ~…よろしく」
こいつは、何故、昨日の戦いに参加していたんだ?
「ちょっと、話がある…俺が二人で話したいことが…」
「いいわよ」
「俺のこと忘れないでよ」
ゼクスが言った。
「悪い、また今度!」
そう言って、この場を2人で去った。
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