第1章 金髪の少女~復讐のチャンス~
俺は、この日本という名前の無くした国からブリタニア帝国への復讐をするまでのチャンスを待っている間、普通に学校生活をおくっていた。
「カイン! 早く、学校いこうぜ!」
俺の友人である、ゼクスが呼んだ。
ゼクスは、3年前のあの日、逃げ回っていた俺を助けてくれた友人でもあり、命の恩人でもあるやつだ。
「どうした、そんなに急いで…何かあるのか?」
「今、学校で行われているチェスの大会の決勝を見たくて」
そんなことのために、俺を急がしたのか…
仕方がない付き合ってやるか。
「チェックメイト……」
金髪の少女がチェスの決勝戦で優勝した。その子は、とても、小柄で、綺麗に澄んだ目をしていた。
『──見つけた──』
俺にたいして誰かが喋りかけた気がした…
「あの子、凄いチェス強かったな」
誰があのとき、喋りかけたんだ…?
俺は、考え事をしていた。
「お~い 聞いてんのか!」
ゼクスが少し怒った様子で言った。
「すまない、少し、考え事をしていた。あと、少しあの少女が気になるから、ちょっと会ってくる」
こうして、俺は、さっきのチェスの少女を探した。でも、なかなか見つからず、昼休みを迎えた。
「カイン、コンビニまでいこうぜ」
ゼクスが言った。
「あぁ……んっ! 悪い、また後で」
「おい! 待てよ、カイン~」
俺は、少女を見つけた。そのとき、3年ぶりにあの音がなった。
「ドカァァーン! ドォーン!」
地響きが再び鳴り響く。
「ま…まさか」
目の前には、ブリタニアのアイアンスーツが町を破壊していた。
「キャーー! たすけてー! 」
俺は、アイアンスーツに狙われる乗用車を発見した。
「おい、ヤバイ!追いつかれるぞ!」
助手席の女が言った。
その瞬間、アイアンスーツによるミサイルの衝撃で、車は、吹き飛んだ。
俺は、再びあの声を聞いた。
しかも、あの乗用車から…
『──見つけた──』
俺は、その声にひきつけられるかのようにその車に近づいた。
車の助手席の女は、チェスの少女だった。
「おい! お前、こんなところで…!」
俺が、喋りかけた時、車が再び動き出した。俺は、荷台に吹き飛ばされた。
そこには…赤色のアイアンスーツと何かを保管するような、頑丈そうなドーム状の物があった。
「私が出る! アイアンスーツを止めてやる!」
チェスの少女の声がした。
俺は、荷台に隠れ、今までの事を整理した。
『チェスの少女は、ブリタニア帝国の反逆者であり、狙われる何かしらの理由がある』
と、考えた。
俺は、この考えから同時にブリタニアへの復讐に利用できると考えた。
しかも、あの少女は、トランシーバーを置いていった。
ナイスタイミングだった。これなら、いける!
「さぁ、復讐の始まりだ! ブリタニア帝国に思い知らせてやる!」
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