カイン ~帝王への復讐~
きいちご
Turn1 貴族の目~オペレト~
第0章 その名は、カイン・アレクサンドロ・ブリタニア
皇歴26年…世界は、3つの帝国に支配されていた。 その中でも、ブリタニア帝国は、世界の4割を支配していた。
その頃…ブリタニア帝国では、1人の少年が日本に送り込まれた。
「ようこそ、日本へ、ブリタニア77代皇子
カイン・アレクサンドロ・ブリタニア様」
日本の総理大臣自ら、出向いて案内をしてくださった。ブリタニア帝国は、日本との交友を深めるため、俺を日本へ留学させた。
日本は、和の心と呼ばれる親切な心を持つ国だと父から聞いていた。
「今日のスケジュールは、どうなっているんだ」
俺は、総理大臣に尋ねた。
「今日は、留学していただく、中学校を訪問していただきます。」
俺は、日本では、中学生にあたるらしい。
年齢も、この時は、14歳だった。
──ホープリア学芸大中学校前──
俺の目の前には、帝国の庭3つ程の大きな中学校があった。
これから、俺は、この学校に通うことになるはずだった…。
「ドン! ドカァァーン!」
大きな音と共に、地響きが伝わる。
「何事だ!」
総理大臣が、叫んだ。
その後ろから、警備の者の声が聞こえた。
「ブリタニア帝国からの攻撃です!」
俺は、何故、日本が攻撃されているか、分からなかった。
「こちらには、皇子がいるのだぞ!…ブリタニアめ!」
俺は、総理と目があってしまった。まるで、獲物を狙うライオンのような目で俺を見つめる…。
「皇子を殺せ!」
総理が言った。
俺は、この知らない日本という国でブリタニアが日本に攻めこんだことで命を狙われることになった。
俺は、逃げに逃げ回った。俺のために死んでいった警備の者のおかげで…。
それから三年…皇歴29年、日本は、ブリタニア帝国との戦いに敗れ、日本という名を無くし、ブリタニア帝国植民地No.25になっていた。日本がブリタニアに負けた理由は、ブリタニアが『アイアンスーツ』を導入して戦争をしたからだ。
俺は、名前を隠して、この3年間ブリタニア帝国への復讐の気持ちを抱き、生きてきた。
「 俺の復讐は、これから始まる! 」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます