シーン3:ヴァルツァー
ひのき小学校の扉がガタガタといっている頃。
とある高層オフィスビルの中階層。その数階が支部となっている。窓際からは街が見渡せるだろう。
及川は廊下の途中、窓際に佇んで、そんな風景を眺めている風間を見つけた。
風間「……」
らいなす(及川):空気も読まずに話しかけます。
及川:「や、
風間:「ん……
及川:「知ってるよ。何年友達やってると思ってるんだ」と苦笑。
風間:「……あ、そうだよな、悪い」
GM:彼はどこかぼやっとしているような印象を受けますね。心ここにあらず、というか。
及川:「……何かあったの?」
風間:「……いや、ちょっと、考えてて」
風間:「なあ深代、正しさ、ってなんだろうな」
言ってから、風間は首を横に振る。
風間:「いや、なんでもない。忘れてくれ。……心配してくれてありがとな。でも、大丈夫だからさ」
及川:「……辛くなったら、いつだって頼ってくれていいからね」
風間:「……うん。いつも、ありがとな」
風間はどこか、泣きそうな表情をしていた。
及川:「……そうは言ったものの、心配はするよね」
らいなす(及川):と小声で呟く。
風間:「……悪い、深代。ちょっと用がある奴がいるから、行くわ」
GM:聞こえたのか聞こえなかったのか、風間は及川君とすれ違うように、エレベーターに向かいますね。
及川:「うん。何があるのか知らないけど、気を付けてね」
風間:「……ん」
GM:一瞬、彼は足を止めて、そのまま歩き去ります。
:彼が去った後、あなたの背後、廊下の奥のほうから、副支部長がやってきましたね。
副支部長:「ああ、及川君。悪いな、呼びだしちゃって」
及川:「こんにちは。いえ、いつもお世話になってますから。それで副支部長、話とは……?」
副支部長:「……それについては、あとでな。さ、こっちだ」
GM:そういって、彼は先導して歩きだしますね。
らいなす(及川):ついていきますね。
GM:このあたりでシーンを終了でいいでしょうか……?
らいなす(及川):僕はだいじょうぶですっ
GM:OKです! ではでは、お疲れ様ですー
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◆プレイヤー&キャラクター紹介
PL:らいなす
恐らく最もTRPG歴の浅い人(2015〜)。DX3rdのセッションはシナリオクラフトで一度触ったくらいでほぼ初めて。
ひつじさんとSUSHIの空気に誘われて参加。Twitterではとてもうるさい。左腕は折れていない。
PC:及川深代 コードネーム【
■経歴
UGNの研究者の両親の元に生まれたが、弟とは違いオーヴァードとして目覚めるのが遅かったため、愛情を受けずに育った。
幼い弟はRC能力に乏しく、身体の一部にキュマイラの特徴が残っていたため、いじめを受けていたが、そのいじめを受け止め、悪意を一身に背負うことで他者を傷付けさせないその姿に彼は英雄を見出した。
両親に愛されなかったため、誰からも愛されない『孤独』にならないために無意識的に形成された別人格があるが、自己を愛するという原理に沿うように行動するため、基本的には本人の意志から著しく乖離した行動はとらない。『彼』の一人称は『俺』。
借りはしっかり返すタイプだが、自分の貸した借りには無頓着。感情表現に疎いが、心を開いた人に対してはおちょくったり、皮肉を言ったりする。特にNPC:風間朱理は唯一無二の親友であるため、彼に対しては高校生らしさを見せることも。
◆ゲームマスター&NPC紹介
GM:ひつじ
宇宙観測グループのひつじ。めぇめぇ言ってる。
ダブルクロス3rdのセッションは5度目。GMは2度目。
オリジナルシナリオも2本目で、オリジナルしか回したことがない。
卓準備に一ヶ月半くらいかけました。
NPC:風間朱理 コードネーム【
優秀なUGNチルドレンで、UGNに育てられた生粋のエリート。戦闘、前線担当。モルフェウス能力で生み出した二刀に炎をまとわせ、圧倒的な速度をもって敵を殲滅する。
彼はそのシンドロームからすると規格外の能力を扱っているが、それについては語りたがらない。
支部に暮らしており、副支部長のことは特に親のように慕っている。
彼の庇護のもと、風間は普通の人間として、学校にも通い、今では高校生になった。
PC3:及川深代は長い付き合いの親友である。しかし、風間には彼にも明かしていない秘密がある。
性格は静かで温和。昔は活発だったのだが、数ヶ月前のある出来事が、彼を変えた。
彼は今は物思いにふけることも多く、友人たちは心配している。
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