シーン2:コレクター
時はうつろい、今は12月の終わり。冬休み時期。
ここはひのき小学校の、とある教室。
GM:シーンプレイヤーは扉さん!
白扉(扉):いえっさ!
GM:子どもたちのいない教室で、あなたは1人佇んでいる……のかな?
GM:そこに、影が1つ。
:子どものようだが、全くもって子どもではない。
:あなたよりもはるかに長い時を生きた存在だと、あなたは知っています。
「こちらにいらっしゃいましたか、名もなき
プランナー……都築京香。レネゲイドビーイングの組織、「ゼノス」のトップにして、遥か太古から人間と接触してきた、世界最古の独立型レネゲイドビーイング。
GM:扉さんも知っていることでしょう。
扉:「おお都築か。……人の時間でいえば久方ぶりになるか?」
プランナー:「そうですね。ですが、その時間の積み重ねこそが、我々のプランの実現へとつながるもの……今日は、あなたにお願いがあってまいりました。この街に潜伏しているという、≪コレクター≫と呼ばれるFHエージェントを探し出し、処理してほしいのです」
扉:「ふむ。ただの扉に出来うることは実に少ないが……ちょうどいい。今は『冬休み』なる期間でな……。暇を持て余していてな。よかろう、引き受けるぞ?」
プランナー:「ありがとうございます。それでは、≪コレクター≫についてお話します」
プランナー:「彼か、彼女かはわかりませんが、≪コレクター≫は同胞たち……レネゲイドビーイングを次々と襲い、抹殺しています。このままでは我々のプランに大きな支障が生じるだけでなく、あなたにも危害が及ぶかもしれません」
扉:「ふむ。抹殺とは穏やかではないな」
プランナー:「ええ。おそらくこの事態、UGNも黙認はできないでしょう。彼らと協力し、≪コレクター≫を処理すること、お願いいたしますね。」
そう言い、プランナーは扉の様子をみる。真っ白な引き戸。オーヴァードには不思議な模様の見えるソレは、どこが口で、目なのかも分からず、心理戦にはとことん不向きな相手だった。
何かを考えているのか。急に黙った扉をじっと見つめること数十秒。ややあって、扉はギシギシと音をたてた。
扉:「彼、彼女ということは…………人か!」
この扉は、人を観察することが趣味らしい。
プランナー:「……そうですね。詳しい情報までは掴めていませんが、人間であること、血を操る事から、ブラム=ストーカー発症者であろう、ということはわかっています」
扉:「よいよい、人の行うことには興味が尽きん。それだけわかれば十分だ。こちらでも調べ、ゆるりとわしの内側に招けるよう善処いたそう」
プランナー:「そう言ってくださると思いました。それでは、失礼させていただきます」
GM:一言置くと、プランナーは姿を消します。
白扉(扉):ではそれを見送って(?)から
扉:「さて、UGNに行かねばならぬな…」
白扉(扉):とガタガタガタガタ教室から外れますね
GM:がたがたがた!!
白扉(扉):ガタガタガタガタ!
GM:では、このあたりでシーン終了といたします、UGNに向かう感じでOKですか?
白扉(扉):不可視の領域のままガタガタ向かいましょう
GM:ごーごー!
白扉(扉):ゴーゴー!
GM:といったあたりで、シーン終了です、おつかれさまです!
―――――――――――――――――――
◆プレイヤー&キャラクター紹介
PL:白扉
白色。檜の素材で出来ています。主に騒いでいます(雑談タブでは主に騒いでいた byルーカス)。ツイッターでは感嘆符が多いです。
開閉は激しくしないでください。蝶番が壊れちゃいます。
PC4:扉 コードネーム【真理の扉】
扉。白色。材質は檜である。
190cm28㎏(平均的な学校の扉準拠)
何故かオーヴァードを量産している小学校の、とある教室の扉。前黒板側の扉。
人の姿には滅多にはならない。移動も扉のまま「ガタガタガタガタガタ」と動く。
たまに「扉がない!」と騒がれるが戻ってくるため、学校の七不思議として愛され撤去されることはない。プラスの不思議としては、いつまでも傷まないしペンキもはげない。金取っ手もさびない。
真っ白だが、オーヴァードには模様が見えるとか何とか。
人間に興味を持っており、常に観察している。
「自分の領域」で人が行う様々なものを見るのが好き。
あまり「手出し」はしないが、「手助け」ならする。
扉年齢150歳なのでじじい口調。よきかな。
■経歴
レネビを自覚したのは、美奈瀬夏樹が関わった事件の舞台がこの学校であり、目の前で繰り広げられたその事件が収束したとき
「自分が閉じ込めた中」で事が起こる様子を「渇望」してしまい、暴走。その領域の操作をしてしまう。
『何故こうも人のために動ける』
『何故こうも感情を露にする』
『何故こうも己の思考のままに』
『何故』
『……もっと見ていれば、分かるのだろうか』
『×××の言った「感情」とやらが』
その時彼女にレネゲイドビーイングという存在を教わり、ついでに立て付けも直してもらってその後の協力をするようになる。
ただし「先生のくる6時まで」か「学校の長期休暇」の間ということで所属できないがこの条件さえ理解してくれれば基本は動く。
彼が動くのは「自分を無機物であるまま」頼ってくれる人への感謝であり、任務は絶対遂行。
そして「無機物」であることは、かつてのあの子が万が一にでも自分を見かけて怖がらないため。
忘れてしまっていたとしても。
死んでしまっていたとしても。
もし、自分と同じような能力を、持ってしまっていたとしても。
この姿ならば、わからないだろうと。
そして、その任務の途中で関わる人々の生死、感情、思考こそが彼を動かす原動力。
×××が望んだ、「人間」たる破片を知るため。
あまりにオーヴァードを生み過ぎて、この扉をくぐると目覚めるんじゃないかと学校卒業生のオーヴァードの間で噂されるほど。
しかしそんなことはない、落ち着け。
※×××は多分もう死んでいる。それが「彼」であったか「彼女」であったか忘れるほどに遠い記憶。
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