第429話 自分の道は自分で決める

 おかえりなさい♡


 昨日の土曜日は、月に一度のメンタルクリニックの診察日でした。


 メッキ工場の仕事を今後どうするのかアドバイスしてもらいました。その事を描いていく事にしましょう。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。


*~*~*


【自分の道は自分で決める】


 受付の前にドトールで朝食を食べました。


 喫煙ルームで時間を潰します。煙草を5本も吸ってしまいました。2箱あった煙草も残りわずかになりました。禁煙てそんなに簡単な事では無いと感じています。


 メンタルクリニックの受付が9時45分から始まります。


 僕は9番の札をもらいました。まずは十文字さんの面接から。僕は9月3日からメッキ工場を休職している事を話しました。


 調子が悪く眠れないで一晩中起きていたことや、休職中に午前中からアルコールを飲んでいた事、煙草を吸っている事も話しました。そんな僕の弱気な言葉を十文字さんは一蹴しました。


「昇さん、それって病気と一切関係無いから。ただやけくそになっているだけじゃないの?」


 その通りだと思いました。メッキ工場を退職するか迷っていると聞いてみました。


「迷っているなら退職しない方が良いよね。ハッキリと仕事を続けるのか、退職するのか決まっからでも遅くないよね。絶対後から後悔するよ。」


 僕は単刀直入に聞きました。メッキ工場を退職するのと続けるのとどちらが良いと思うのかを。


「それは僕には決める事は出来ないな。自分の道は自分で決めないと。僕に出来るのは、昇さんの決めた事に対して全力でサポートする事だから。」


 あとは具体的にどうすれば手の痛みを克服出来るのか話し合いました。十文字さんの提案は僕がすでに仕事で試した事ばかりでした。十文字さんの言葉に僕は泣きそうになりました。


 僕だって辞めたくはないのです。もうこれ以上頑張りようが無いくらい努力しているのです。こうして十文字さんの面接が終わりました。


 次は主治医の筑根先生の診察です。


 仕事はしばらく休んだ方が良いと言われました。必要ならば診断書も書いてくれると言ってくれました。僕は正社員では無いし必要ありませんと答えました。


 筑根先生は個人的な意見だけどと前置きして話してくれました。


「昇さんの話をずっと聞いて来て通勤の大変さや、仕事での手の痛みと闘いながら1年8カ月努力して来ましたよね。私はもう十分、頑張ったと思います。私個人の意見ですが、仕事を辞めて良いと思います。頑張った自分を褒めてあげましょう。」


 筑根先生の話を聞いて、心がすっと楽になりました。辞めても良いんだと思いました。


 薬の変更はありません。眠剤を飲んでも眠れない日があるので、増やしてもらいたいと思っていたのですが、もう少し様子を見る事にしました。


 診察代は480円でした。処方箋を持って薬局へ。お薬代は1,010円でした。1日がとても長く感じました。


 月曜日は仕事をしないで課長との面談が予定されています。


 仕事を続けるにしろ、辞めるにしろ、1度メッキ工場に区切りをつけます。退職に必要な社員証、ロッカーの鍵、作業着を返却します。


 あとは僕次第ですね。


 月曜日の様子はまた更新しますので是非遊びに来て下さいね。


 明日の課長との面談がうまく出来ますように……


 いってらっしゃい♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る