第375話 アルコール鬱

 おかえりなさい♡


 今日は月に1度のメンタルクリニックの診察日でした。


 最近の僕は整理券をもらわないで受付を直にしています。メンタルクリニックの最寄りのドトールで朝食を取り、受付をしています。


 去年の年末から睡眠が浅く、寝ている感じがしません。


 ケースワーカーの十文字さんに今の僕の症状をぶつけてみたいとおもいました。 時間になり、十文字さんの面接が行われました。


 僕は正直にアルコールが止められない事を話しました。

 十文字さんは僕がアルコール依存症の気があるのではないのかと指摘しました。


 普通の人はアルコールを飲むとオフになると言いました。依存症の人は飲むとオンになるそうです。アルコール鬱の現象です。飲まないと鬱の症状が出て、飲むと躁状態になるそうです。


 今の僕に当てはまります。


 アルコール依存症の人は今、増えていると言っていました。飲まないといられないのです。十文字さんの提案は、休肝日を設け、週に3日くらい飲めば良いのではと言う事でした。


 アルコールは脳を委縮して、認知症の原因になるそうです。


 このままアルコールを摂取すれば記憶障害も出てくるそうです。最悪、肝硬変で死に至ると言っていました。アルコールと良い付き合いをするしか無いのです。


 止めるのは無理なので休肝日を設け、楽しむしか無さそうです。睡眠が浅いのもアルコールが原因なので飲み過ぎに要注意です。少し落ち込みながら十文字さんの面接が終わりました。


 次は主治医の筑根先生の診断です。


 障害年金の更新があり、診断書を書いてもらうようお願いしました。僕の症状が大変良い為に、障害の等級が下がるかもしれないと言われました。


 今、僕は障害者2級ですが、3級に下がれば障害者年金が下りなくなります。2カ月に1度、13万円くらい銀行に振り込まれています。


 月に換算すると65,000円くらいです。審査が通らなければこのお金が無くなります。


 3級になると言う事は元気を取り戻した証しになります。ここが苦しい所です。


 障害者年金を切られれば僕は生活が出来ません。

 メッキ工場では、月に8万円くらいしか稼ぐ事が出来ません。障害者年金を頂けているから何とか生活が出来るのです。


 後は筑根先生に託すしか無いのです。


 もしも審査に通らなければ、僕はショックでメッキ工場を辞めるでしょう。障害者の僕には生きる希望がありません。やけくそになり、全てを投げ出す事でしょう。診断書の審査を待ち、後は従うだけです。


 2級である事を願います。お話しはここまでです。


 つらくても前向きに生きていきましょう。


 あなたが来てくれてとても嬉しいです。


 どうか次もあなたに逢えますように……


 いってらっしゃい♡

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