令和元年 12月の出来事
第357話 僕のメッキ工場日記
おかえりなさい♡
今日は家にひきこもってはもったいないくらい良いお天気です。このお話を描いてから、少し外に出てみましょう。
それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。
*~*~*
【僕のメッキ工場日記】
今月の12月20日でメッキ工場に採用されて1年になります。
課長の面談で現場から1度も問題があると聞かないと言われました。僕も採用されてから、1度も辞めたいと思った事がありません。通勤はキツイですが、僕の周りにいる人達がとても優しくて働きやすい環境だと思います。
僕の仕事はいろいろなメッキを施した部品を磨くのがメインになります。
1週間の流れが少しわかってきましたので、それを書いてみましょう。まずは銅で出来た部品の品出しから。メッキを付ける厚さ別に台車に置いていきます。1ミクロンから5、10、20ミクロンとあります。
部品は傷がつかない様に、新聞紙やネットに梱包されています。
部品はいろいろな形と大きさがあります。円盤のようなモノ、鍋のような形のモノ、棒状のモノなどです。伝票を確認しながらミクロン別に分けていきます。
量が多いので頭を使い、台車に並べていくのですが、社員の人達はこれを「パズル」とか「テトリス」とか呼んでいます。
部品を出し終えると次は部品に付いた油を取る作業です。これは専門の人がいるので、僕はやりません。シンナーの臭いをした水槽に入れて油を取ります。
そしてメッキを付けます。
これも専門の人がいて僕はやりません。そして僕の出番です。出来上がったメッキを磨いていきます。やすりで磨くのですが、布で出来たような素材です。
部品を磨きながら検査もするのです。
メッキが剥げていないか。これは「アカ」と呼んでいます。素材の銅が赤く見えるからです。それからメッキがちゃんと付かないで、水ぶくれのようになる場合があります。これを「ふくれ」と呼んでいます。アカやふくれの出た部品は再メッキします。
これを見逃してしまうと即クレームになります。
磨き終えるとビニール袋に部品を入れて、ネットをかけて伝票を入れて梱包して終わりです。様々な部品にメッキをしますが、部品が何に使われているのかはわからないそうです。
全ての部品に見取り図があり、運び込まれたものと照らし合わせて、不良品が無いかチェックします。
メッキを付けるのは僕が作業している場所と違うので、どのように作業しているのかは謎です。大釜と小釜があるのは知っています。かなり大きなものをメッキにかけていますね。
社員の人の勤務時間は基本8時15分~17時です。それに対して僕は9時~15時です。15時になると仕事の途中でも帰るので、中途半端に感じる時もあります。
メッキにも資格があり1級の社員と2級の社員の名前が事務所の外に書いてあります。劇薬を扱うようなので、資格を取るのも難しいのでしょうね。
僕はメッキに対しては素人ですが、まずは出来る事から進んで仕事を覚えていきたいと思います。
水曜日のお休みにも慣れてきました。
今日はこれから2時間くらい川崎駅近辺をぶらぶらしてから、家でのんびりと青嵐さんの本を読みたいと思います。
今日も逢いに来て頂きありがとうございます。
お話しはここまでです。
どうか次も笑顔で逢えますように……
いってらっしゃい♡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます