第350話 最後の工賃支給
おかえりなさい♡
今日の水曜日、メッキ工場の仕事はお休みです。
午前中にタンポポへ10月分の工賃をもらいに行きました。借りていた作業着も洗濯して返却しました。
工賃は勤務日数5日で16,100円でした。トラックの添乗が2日間あったので満足のいく金額です。それからお弁当代を1,560円支払いました。
工賃は食堂でもらい、時間があるので何気なく手書きの勤務表を開きました。
僕のところを見ると、鉛筆でたくさん何か書き殴ってあり、読んで見ると「死ね」「呪ってやる」「○○(僕の本名)は死んだ」などと書かれて消しゴムで消してありました。
僕の名前は鉛筆で塗りつぶされています。
誰が書いたのかは詮索しませんがこれはとても危険な行為です。怖いのは、書いた当事者の悪意です。作業所の持ち物である勤務表に悪意を書き綴っているのですから。
本来は帰り際に工場内に行き、お世話になった職員や親しいメンバーに挨拶をしてから帰ろうと思いましたが、危険を感じて止めました。万が一、理事長や施設長に呼び出されてもきちんと話せる準備は出来ています。
これはきっと神様が、「もうタンポポには戻ってくるなよ」と言われているのでしょう。
自分に負けないようにしないといけません。
*~*~*
最後の工賃支給。
タンポポでは、お金の重みや人間関係の難しさを学びました。
タンポポは就労では無いので規則も厳しくありませんでした。当日休みをしても解雇される事はありません。メンバーも癖のある人達ばかりですが、慣れてしまえば居心地は抜群です。苦手なメンバーとは距離をおいて接すれば問題ありません。
工賃に関しては、今のままで十分だと思います。
僕は金銭感覚が狂っていたので、最初は戸惑いましたが、お金は最低限あれば生きていける事を学びました。これからはタンポポに戻らないようにするのが目標になります。
僕の妄想も落ち着いていますので、メッキ工場で頑張ろうと思います。
そうそう、♡の応援が前々回初めて1桁になりました。それでも9個♡を頂けたので満足です。ちなみに前回は12個も♡の応援を頂けました。
今回で350話です。あなたの愛をほんの少し分けて下さいね。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。お話しはここまでです。
次も笑顔であなたに逢えますように……
いってらっしゃい♡
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