第291話 禁煙宣言

 おかえりなさい♡


 今日は11日ぶりにメッキ工場の仕事に行きました。


 ゴールデンウィーク中は真ん中でタンポポの作業があったので、調子はまあまあです。通勤ラッシュが怖くて、いつもの電車よりも1本早く乗りました。


 川崎駅に着くと、いつもは乗る電車を待つ人達で行列が出来ているのに、先頭に立てました。目的の電車が到着して振り向くと、大行列が出来ています。少しでも混雑から逃げたい僕には、新発見です。


 10分早く家を出れば良いのです。


 乗り切れないのではないのかと思う日もあるので、この日のパターンで行くのもありかな、と思いました。電車を降りる時も、スムーズに行きました。


 時間は7時10分。


 いつもの様に喫茶店で時間調整をしました。50円引きのクーポンを使い、アイスコーヒーとサンドイッチを注文しました。440円です。


 席に着くと、いつもとは違う僕がいたのです


*~*~*


 禁煙宣言。


 昨日を境に禁煙をする事にしました。


 禁酒は可哀想なので、まずは煙草から始めます。

 喫茶店で45分くらい待つので、文庫本を1冊持って読む事にしました。しかし、慣れない行動に頭がついていきません。気が散るのです。読んでも全然頭に入らないので、諦めてウォークマンを聴きました。


 煙草が無いので少しイライラします。


 ここで弱い僕が出てきました。「コンビニで煙草を買おう。」ライターも買わなければいけません。


 8時になり喫茶店を出て、4月分のお給料をおろしました。11日出勤なので33,000円と3,000円の交通費が支払われます。そこからお弁当代が

2,100円引かれました。


 振り込まれたのは33,900円です。


 残金が600円あるので、34,000円おろしました。お金を財布に入れると、急に煙草を買う気が失せました。お金が無いのだから、贅沢は出来ないのです。煙草は買わずに、缶コーヒーを買いメッキ工場に向かうのでした。


 今日の仕事は、新入社員の男性と初めてメッキを2人で磨きました。


 前回の辞めてしまった新人の女性と同じく、班長から教えてあげて欲しいと言われました。この日は磨く部品が大量にありました。僕が採用されてから1番多かったと思います。


 僕のリードで、新人さんと手分けしてドンドン磨いていきます。


 お昼休みをはさみ、午後も磨きました。申し訳ない事に僕は14時までなのです。後ろ髪を引かれるようでした。14時になり着替えてメッキ工場を後にしました。この日の稼ぎは4,000円でした。


 万歩計を付けて家まで歩いて帰るのでした。


 お天気は曇りで歩くには丁度いい感じです。帰りの途中で、まいばすけっとに寄りアルコールを買おうか迷いました。家にはアルコールの在庫がありません。我慢しました。


 寄り道をせず、真っすぐに家に帰りました。


 万歩計の歩数が気になります。


 部屋で万歩計を見ると8,054歩でした。あれだけ歩いて1万歩いかないのかと、驚きました。電車を使わないで、行きも歩きにすれば1万歩いくのでしょうか。


 片道1時間として、8時30分にメッキ工場に着けば良いので7時30分に家を出れば良い計算になります。歩くのは大変ですが、通勤ラッシュの恐怖から解放されます。交通費の3千円が浮きますし、喫茶店で無駄なお金を使う必要もありません。


 う~ん、どうしましょう。


 禁煙を始めた事で、僕の思考回路がポジティブになったようです。時間はたっぷりとあるので、焦らずいろいろ試していきましょう。梅雨も近いですし、雨の中を長距離歩く経験が無いのですから。


 今日は禁酒します。あぁ休肝日の間違いです。

 禁煙が失敗したら報告します。


 でも、久し振りに仕事をして、歩いて帰って来たので、疲れて自分で何が書きたいのかわかりません。ただただ、あなたに逢いたいのです。


 あなたに忘れ去られる恐怖と来たら…


 それでもあなたは僕に逢いに来てくれました。ちゃんと♡の足跡を残して。僕の想いがあなたに届く事を信じてお話を終わりにしましょう。


 あなたに次も逢えますように……


 いってらっしゃい♡

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る