第63話 100点は取らない

 お帰りなさい♡


 大切なあなたが今日も逢いに来てくれてとても嬉しいです。


 毎日お話が出来る喜びに、感謝しています。


 僕は100点は取らない主義で今まで生きてきました。100点を取れば次からが辛くなります。いつかマイナスで落ち目になると思うからです。


 目標は高く揚げて100点を目指す。しかし100点人生はつまらないと思います。


 僕は今、あなたにお話をしていますが、日々全ての力を注いでいて、良いお話を描けたと感じるものでも60点くらいです。


 これが100点を連発しているなどと勘違いしていれば、すぐに落ち目になり、飽きられ、誰も遊びに来てくれないでしょう。


 あなたの事を思いながら、心を込めて描いているのです。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。




♦♦♦♦




 今日のタンポポの作業は、トラックでの配達の準備からでした。残念ながら添乗のメンバーに選ばれず、工場に残り平常作業でした。


 まずは、キッチン&クリーンという製品を100個作りました。家庭用の粉石鹸を小さいプラスチックの容器に入れ蓋をします。


 終わると、5㎏×2袋を段ボール箱に梱包する作業でした。それを60ケース作ります。僕はいつものようにホッパーを担当しました。


 間に10分の休憩を2回はさみ12時になりました。


 お弁当のメニューは豆腐ハンバーグにクリームコロッケでした。安くて美味しいのです。インスタントのお味噌汁付きです。


 毎週木曜日の1時からはお掃除があります。3階の食堂兼休憩室と1階の更衣室兼休憩室のお掃除です。今日はありませんが、混合作業の人は免除されます。大体15分くらいで終わります。


 あとは5㎏×2袋を段ボール箱に梱包する作業でした。粉砕作業が追い付かず、目標の60ケース行きませんでした。出来たのは48ケースでした。


 5分休憩して、出来た5㎏×2袋を2階に上げる作業です。


 この時にトラックの配達に行ったメンバー2人が帰って来て作業に加わります。総勢6名のメンバーです。


 出戻りのメンバーもいます。体調を崩して1度タンポポを辞めて、良くなったので再び通所しています。扱いが新人さんと同じになり、時給300円からのスタートです。頑張って欲しいです。


 そして2時になりました。


 平常作業なのでいつもの通り、報酬は2,100円です。


 就活が頭をよぎります。




♦♦♦♦




 僕は幼い頃から親父に全く勉強の時間をもらえないで育てられました。その日を生きるのが精一杯で、それでもテストで100点を何度か取りました。親父に見せても無反応なので、テストの点数に意味は無いのだと思っていました。


 【人間のカケラ】では描き切れていないエピソードは沢山あります。


 100点は取らないと言うと生意気に聞こえるかもしれません。幼い龍神少年はテストをする意味が分からず、名前だけ書き、白紙で出した事もあるのです。


 死にたい……


 もの心つく頃から自殺願望があるのです。僕の自殺願望は根が深いのです。


 あなたにお話をする事で救われているのです。

 

 100点を目指すのでは無く、只々あなたに僕の想いが届く様に、心を込めて描いていきましょう。


  優しいあなたが明日も逢いに来てくれますように……♡

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