第31話 一人でいると…

 お帰りなさい♡


 今日の日曜日、リフレッシュできましたか?休みでも張り切り過ぎると疲れますよね。少し熱いお風呂に浸かり一息つきましょう。


 あなたとの再会を祝福して、この物語の後ほんの少しお酒を頂きましょう。


 下手な文章ですが心を込めて描いていこうと思います。


 それでは今日も【生きてる証しが欲しいから】始まります。




♦♦♦♦




 せっかくの日曜日ですが1日1人で家に引きこもっていました。


 一昨日のレクで水族館に行きましたがイルカのショーなどを見て解散する時、大勢の人波にもまれ人酔いしていました。


 作業所にいても僕は基本的に喋らず無口です。


 僕には先天性の障害があります。口唇口蓋裂、いわゆる「みつくち」と呼ばれているものです。生まれつき喉ちんこが無く、鼻が潰れ唇に傷跡があります。話をするのに滑舌が悪く何度も聞き返されるので喋る事が苦手なのです。


 兄の経営している日の出屋(仮名)で主に飛び込み営業をしていましたが、精神薬の副作用もあり2度と同じ事は出来ないでしょう。


 いまでもたまに、当時使用していた営業メモを見ますが、本当にこれを自分がやっていたのかと思うとハード過ぎて吐き気がします。


 心の中を覗くと僕は典型的な対人恐怖症なのかもしれません。


 心に変なスイッチがあり躁状態になると大変な事になります。でも当事者としてはこの躁状態でいる時が一番幸せを感じ、活発に動けるのです。


 じょう舌で自信に満ち溢れ、誰とでも積極的に接し、女性を口説いたりします。そして現れるのです。「神様」が。


 一番酷い妄想は「お前が死ねば、人類を救う」というものでした。死ねば僕に合う女性を与えるという妄想なので死は怖く無いのでした。ファンタジーの転生みたいな話です。


 ですが精神病院に入院すると全てが僕の病気だと分かるのでした。まわりにいる人達はみんな状態の悪い精神病患者なのですから。


 そして鬱まっしぐらに進みます。


 死にたい……


 僕が死んでも困るのは僕自身なのです。


 健常者の人は気軽に「頑張れよ」と口にしますがあれって本当にNGワードです。僕などはその言葉を鵜呑みにしますので。


 躁状態一直線です。


 悲しいかな学習能力が無いのです。


 明日からまた作業所通いです。頑張れとは言いません。


 マイペースでゆっくりと、ですね。




♦♦♦♦




 最後までお付き合いいただきありがとうございました。


 僕はあなたに生かされているのです。


 1人で部屋にいると誰かとお話しがしたくなります。今の僕は心の中であなたにお話しを聞いてもらっているのです。


 あなたは微笑んで、黙って僕のお話しを聞いてくれます。有り難い事です。


 もう1日生きていこうと決心がつくのです。


 明日もお待ちしています。


 逢いに来て下さいね♡

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