第4話 タンポポ通い
まず初めに僕の書いている【生きてる証しが欲しいから】を読んで頂いている事に感謝します。PV0でも物を書く練習になるから続けていく覚悟で連載をスタートしました。
第一話で♡の応援マークをたくさん頂き嬉しかったです。
今後も1話1話心を込めて描いて行きますので、引き続き応援よろしくお願い致します。
それでは本題に入ります。
今日からまた新しい一週間が始まりました。
僕が通所しているタンポポは、小学校の給食等で出る揚げ物などで使用した後の廃油を回収してリサイクルした石鹸を製造しています。
タンポポの特徴は、職員以外、働いているメンバーが全員精神障害者だと言う事です。現在14名のメンバーが通所しています。
心の穏やかなメンバーが多く仕事はやり易いです。
今日は佐藤さん(仮名)と仕事前にお話しをしました。佐藤さんは毎週、月、水に来ます。お酒が好きで、タンポポに通所しない日は朝からお酒を飲んでいます。
56歳で独身です。通所15年目の最古参でタンポポのレジェンドと呼ばれています。病名は統合失調症です。
僕が書いた人間のカケラを読んでくれました。感想は太宰治の人間失格を読んだみたいだったと言いました。嬉しかったです。
今はボツにした新作をプリントアウトして佐藤さんに読んで貰っています。小説を書いた本人が目の前にいるのが違和感があると笑っていました。ファンタジーに挑戦したので書き直し、カクヨムに投稿するのが目標です。
今日の作業は朝から力仕事で大変でした。
ライト灰と呼ばれる、石鹸の材料となる25㎏の荷物を80袋工場内に運び入れる事から始まりました。作業時間前なので少し早朝手当がつきました。
それから作業前の準備体操をして、トラックに石鹸5㎏×2袋入った段ボール箱180ケース積み込みました。これは小学校に配達します。
僕は今日、配達の助手では無いので工場に残り作業しました。この時点で5分の休憩が入りました。水分補給をして次の作業に移ります。
工場の2階に作り置きしてある石鹸、5㎏×2袋入った段ボール箱200ケース1階に降ろす作業です。職員含め6人でホイストと呼ばれるエレベーターの様なものを使い降ろします。
そして10分の休憩。
それから2階にある同じ段ボール箱を約250ケース、ホイストの近くに移動する作業。
そして10分の休憩。
力仕事はここまでで、次はサンプルと呼ばれる石鹸を袋詰めする作業。1袋120g~130g量ります。
役割分担して、粉石鹸を袋に入れる人、計量する人、粉石鹸の入った袋の空気を抜き固める人、そして最後にシーラーと呼ばれる袋の蓋を閉じる人。
こうしてサンプルが完成します。僕は今日、計量を担当しました。
12時から午後1時まで昼食になります。
タンポポでは宅配弁当を頼む事が出来ます。僕が入る前まで違う宅配弁当屋と取引していましたが、兄の経営している日の出屋(仮名)に変更して頂きました。美味しいとメンバーの評判も良く嬉しく思います。勿論僕も宅配弁当を食べています。
午後は2時で作業が終わりますが、間に5分休憩が入ります。
作業の合間合間に細かく休憩が有るのが特徴だと思います。
障害者の通う作業所としての配慮だと考えます。一般の会社ならこうはいかないでしょう。
今は社会復帰の為のリハビリだと思い参加しています。
自殺願望が出ない様に日々過ごしています。
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