第3話 憧れ

 今日の日曜日はタンポポの作業も無くお休みです。


 一人で家にこもっていると、自分は誰にも必要とされていないクズみたいな存在なのだと思い知らされます。


 若い時は「人に愛され、親しまれ、必要な人間になる」をモットーとして生きてきました。


 27歳の時に統合失調症となり、精神障害者2級に認定された時点で自分は障害者なのだと認識して謙虚な心を持てたらもう少しマシな人生を送れたのでしょうか?


 毎日が苦しくて、切なくて、寂しくて死にたくなります。


 それでも自殺をしないのは、生きていれば良い事が有るのではないかという妄想の様な考えがあるからです。


 人は必ずいつか死にます。大事なのは死に方です。


 自殺は人間として、人殺しよりも罪が重いと聞いた事があります。一番大切な愛すべきこの自分を殺すのだから。この考えが僕の自殺願望にブレーキをかけています。


 それが好転すると「生きたい!」に変わります。


 僕は53歳になる今も彼女が欲しいと考えています。僕の1番欲しいものです。2番目に欲しいものは仕事です。


仕事に夢中で取り組み、家に帰ると1日の疲れを労ってくれる嫁さんがいる。


 これが僕の憧れです。

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