応援コメント

一、ローズツリーの息子」への応援コメント

  •  こんにちは。

     恥を忍んで申しますと、僕も大学でフェミニズムの講義を受けた頃は、ディスカッションの場で「男性みんながそんなふうに考えているわけじゃない」などと言っていましたが、今になって反省しています。性やジェンダーを理由に人々が差別されていて、しかもそれが差別とも認識されていないという状況に対しては、女性であろうが男性であろうが、断固として抗議し、女性や性的少数者に対して連帯を示すべきだったのです。間違っても、「全ての男性がこうではない」などと保身に走るべきではありませんでした。そういう物言い自体、女性や性的少数者が声を上げることを妨げるものですし、そもそもの話、男性の立場で性差別を他人事だと(少なくとも自分には社会的に刷り込まれた差別意識など一切ないと)思うこと自体がおかしいんですよね。
     この件に限りませんが、自分の半生を振り返ったとき、軽はずみな言動のせいで多くの人を傷つけてきたのだろうと、もっと言えば、おそらく現在もそういう不手際を続けているのだろうと考えると、怖くなります。不勉強なもので、上野千鶴子先生の著作に限ってもまだ『女ぎらい ニッポンのミソジニー』しか読めていませんが、浅学ながら思うには、フェミニズムがフーコーを始めとしたポストモダニズム(?)的な発想を踏まえて言動を展開するのに対し、アンチフェミニストたちはどうやらそういったことをほぼ知らずに不満を述べているので、その辺りの橋渡しというか、認識の差を埋めるのが大変だと思っています。悩ましい限りです。

    作者からの返信

    コメントどうもありがとうございます。
    丁寧な考察に作者としても敬服します。
    私もフェミニズムや思想をちゃんと勉強したわけではなく、ただ女性差別の当事者である性別としての実体験を飽くまで書く上での基本にしています。