第6話 アンソニー編② 私の大失態!
「ここはどこだろう?」
目を覚ました私は、大きなキングサイズベッドの上で大の字になって寝ていた。
「やばい! もしかして……やっちまったか……」
部屋には、スーツケースが置かれており、大きな窓からは心地よい太陽の光が差し込んでいる。部屋に置かれたアンティーク時計の針は、すでに朝の9時。
ぼーっとする頭で考える。
リムジンでここへ来る時、渋滞に巻き込まれてすごい時間がかかった。
柿の種をつまみにワインを飲み始めたら止まらなくなっちゃって……。
別荘に到着した時には、泥酔状態。
もう……穴があったら入りたい。
失恋したばかりの傷心で、セレブに会う緊張と時差ボケがあったとしても、初日からの大失態は、取材に来た身で失礼極まりない。
アンソニーとは、まだ会って挨拶すらしていない。この状況は非常にまず過ぎる。シャワーを浴びて身繕いしたら、お詫びに行かなきゃ・・・
化粧もそこそこに、スーツケースからお土産用に持ってきたスイーツ「きなごろも」と「白い恋人」を取り出し、リビングへと急いだ。
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