第5話お母さーん、状況についていけない時はどうすればー?
私が、景華院さんの養子になって1ヶ月。
「お父さんとはもう、赤の他人。李博さんがお父さん。よし。」
もう、あんな人の事なんて考えたくもない。お母さんは、影でがんばっていたのにあの人は何も気づいてなかった。
君トキの世界だろうが、もう関係無い。
「あっ、テレビでお父さんが出てる。」
『俺は、アンタをこの命に変えても守ってみせる。アンタが寂しい時は隣で笑わせよう。アンタが笑っていると俺も笑いたくなる。だから、ずっと一緒に居てくれ。』
お父さんは、この世界で有名な俳優らしい。今のは時代劇の侍役。
本当の母親にはこんな事言ったことないくせに。
「景華院さん。少し外散歩してくる。」
「余り遅くならないでね。心配しちゃうからさ。あ、後、多分帰ってくる頃には良い報告があると思うよ。」
良い報告とは、何なのか気になったがお楽しみに取っておくことにし外に出た。
家から数十mに行ったところで泣いている男の子が居た。周りの人は誰一人無視をする。まるで、存在を消している見たいに。
男の子が、わんわん泣き続けている。私は、声を掛けるよ。
「ねぇ、君。何でそこで
「ヒッグッヒッグッ。お母さんがどっかに行っちゃったの。」
「そっか、お母さんが見つかるまでここに居よ?
私は、景華院千景。好きなように呼んで。」
「僕は
衆君って言うのか。聞いたこと在るような無いような。まぁ、いっか、
それから、30分位お話をした。
「千景ちゃん。~~~ってねー~~~何だよー。でねっ!
お母さん!!」
「衆!!!すみません。有り難うございます。」
「いえっ、見つかって良かったです。それじゃあ、衆君バイバイ。」
「千景ちゃんバイバイ!!」
衆君と、別れたあとに少しブラブラしてから帰った。
その時にふと思い出した。
(あっれーそう言えば八重柏衆って君トキのキャラクターじゃなかったっけ?)
ゲームでは、出なかった過去の衆君に会えた!!って事か!!ラッキーだな。
ルンルンで帰ったが、その浮かれた気持ちが撃ち砕かれたのはその後で知る。
「おかえり、千景。良い報告の答えを教えよう。
君は明日から外国で勉強をする事になった!!
因みに、事務所には言っておいたから安心してね。」
多智花さんは、何も言ってなかったですけどー。そう思って、多智花さんに連絡をした。
「も、もしもし、多智花さん」
「あっ、千景ちゃん?外国行っても頑張ってねー。バイバーイ」
あれ?急展開?
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