設定5作目…「その鬼の目に恋をする。」キャラ編(仮)


1. 主人公

名前「間村享(まむら・すすむ)」

性別「男」

年齢「10→20」

誕生日「08.03」

身長「137cm→171cm」

体重「36kg→73kg」

好きなモノ「怪談、お化け屋敷」

嫌いなモノ「暑さ、絶叫マシン」

趣味「心霊スポット巡り」

一人称「僕→俺」

二人称「君→あんた」


【キャラ説明】

 黒髪のショートヘア、ダークブラウンの目、赤いフチ無し眼鏡。

 高校で運動を兼ねて野球部に入っていたため、筋肉の付いた体形。

 しかし、必然的に休みが部活の練習に当てられるため、趣味であった心霊スポット巡りができなくなってしまった。

 その場のノリと勢いだけで野球部を選択した過去の自分を憎みつつも、大学に進学した今では、バイトで貯めたお金を使い、全国の心霊スポットを巡る旅を夏に行っている。


 幼少期から肝が据わっているというか、真夜中に暗い中を明かりも点けずにトイレに行くなど、大人を驚かせた。

 そのためか、人を怖がらせるための怪談話も、享にとってはただの物語に過ぎない。

 あくまで反応が薄いだけで、怪談話など、怖いとは感じていて、それ以上にそれを楽しんでいるというだけの話。

 しかし、他の子が聞きたがらない話を自分は聞けるという優越感が、子供ながらに嬉しくて、それをきっかけに怪談話が好きになり、気が付けば心霊スポットを巡るまでに。

 子供の頃はスポットを巡る事はしていなかったが、夜に近くの神社やお寺、墓場などに行く事もあり、友達間で肝試しをする際は必ず呼ばれていた。

 それが彼の心を刺激し加速させる結果となる。

 そういった恐怖を楽しむ事ができる享だが、絶叫マシン等のアトラクションは苦手。

 落ちる事に対する恐怖、痛みに対する恐怖、死に対する恐怖、怪談等に対する恐怖が薄いだけで、そういった恐怖に対しては人並みに怖がる。

 中でも、絶叫マシンに対しては人並み以上に怖がり、意地でもそういったモノには乗らない。


 10歳の頃、長期休暇を利用して祖父母の家に行った時、親戚が集まる中で聞いた怪談話が今いる場所の事だと知り、外で遊んでいた際、その話の舞台となった場所へ行った。

 言うなれば、彼の初めてのスポット巡りである。

 しかしその際、享は「扉」を通ってしまい、魑魅魍魎の住処に行ってしまう。

 彼自身、その時の記憶はうろ覚えで断片的にぼやけた記憶があるものの、覚えていないと言ってもいい程、説明できる事が無い。

 何か残るモノとしては、それ以降、気が付けば聞いた覚えのない歌を口ずさんでいたり、鼻歌で歌ったりしている。


 元の世界に戻ってきた時、何かに突き動かされるように、忘れちゃいけないと叫びながら泣いた事を覚えているものの、何故そんな事をしたのかは覚えていない。


 その一件をきっかけに、彼の怪談などへの興味が増し、自転車で行ける範囲ではあるが、心霊スポット巡りをするようになる。

 単純にそう言うものが好きだからと言うのもあるし、自身が奇妙な体験をしたというのもある、しかし、一番の理由はまた同じような事が起きてほしいという気持ちがあるからだ。

 彼自身、何故そんな事をしようとしているのかはわかっていない。



2. ヒロイン

名前「シキ」

性別「女」

年齢「不明、まだ若い」

誕生日「不明」

身長「169cm(内10cmは角)」

体重「52kg」

好きなモノ「酒」

嫌いなモノ「力に屈服する事、上下関係」

趣味「人間観察」

一人称「妾」

二人称「そなた」


【キャラ説明】

 僅かに赤みがかった褐色の肌、長い赤髪で、黄色い目の隻眼、右目だけで左目は無い片目鬼。

 眼の無い左目は眼帯で隠している。

 同じ片目鬼の中では珍しく視力が悪い。

 人間で言えば、度の低い眼鏡を付ければいい程だが、片目鬼という事を踏まえると致命的と思われている。

 本人はその事をさほど気にしていない。

 享の祖父母の家がある村、そこのあの世への扉を越えた先にある魑魅魍魎の住処で生活している。


 父親が住処の長であり、そのせいで周りの魑魅魍魎達からは「姉御」と呼ばれているが、彼女はその呼び方を嫌っている。

 父親は片目鬼ではなく、純粋な鬼。

 片目鬼である母親は、別の魑魅魍魎達とのいざこざで殺され、母親の目を父親は移植している。

 母親を奪った魑魅魍魎達は当然許せないとして、自分がその魑魅魍魎の一種である事にも不快感を覚えていたり…。


 小さい時から、姿形が近いのに、生活が全く違う人間に興味があり、よく扉を越えては人間観察をしていた。

 それは今も行っていて、彼女にとっては一種の精神安定剤のような役割もある。


 そんなある日、知り合いの魑魅魍魎と狩りを行っている時に1人の人間の子を見つけた事で、彼女の運命が変わる。

 その子、少年が享。

 最初は人間の子供という事で、魑魅魍魎達から見ればご馳走。

 シキも食べる目的で、なおかつ身近で人間を観察できる好奇心から、住処に生きたまま連れ帰ったものの、享の分け隔てなく接してくる姿勢に当てられる結果となった。

 享の怖いモノへの興味と、物怖じしない態度、特に態度の方は彼女が周りの魑魅魍魎に長きに渡って求めてきたモノであり、この場にいる限り絶対に手に入れる事の出来ないモノ。

 数日、そんな享と生活して、愛着が沸き、シキにとって殺したくない存在となった。

 享を本来いるべき場所へ帰そうとするも、他の魑魅魍魎に見つかり、それが長である父の耳に届いた結果。

 彼女は裏切り者としてのレッテルを張られ、親子の縁を切られる。

 命までは取られなかったものの、裏切り者として投獄される事となった。


 親友は化け蛙のヨミ、幼馴染で姉妹のように仲が良いものの、そんな彼女ですら長の娘という肩書からシキに対して一歩引いた態度を取っている。



3. 名前「ヨミ」

性別「女」

年齢「不明、まだ若い」

誕生日「不明」

身長「151cm」

体重「46kg」

好きなモノ「虫(食料として)、涼しい場所、水場、雨、台風」

嫌いなモノ「虫(毒虫やにゅるにゅる系)、直射日光」

趣味「泳ぐ事」

一人称「わたし」

二人称「君」


【キャラ説明】

 青みがかった黒髪に黒目の化け蛙。

 他の化け蛙と比べると、容姿はどちらかと言えば人間寄り。

 戦闘能力は無いが、隠密と跳躍能力に長けている。

 自身に戦う力が無い事と積極的に前に出ていけない性格だった事から、同世代の魑魅魍魎からいじめを受けていた。

 その都度シキに助けてもらっていて、最初はその恩返しをしようと彼女と行動を共にするようになったが、今では親友であり、お互いに幼少期を知る幼馴染。

 ヨミ自身はもっと親友らしく接したいと思っているが、シキが長の娘と言う事もあって、親や周りの魑魅魍魎から身分を弁えろと言われ、そうできずにいる。


 人間の子供を逃がす手伝いをした1人、シキの時間稼ぎもあってヨミ自身はその罪を負う事は無かった。

 しかし、自分だけが何の咎も受けていない事に、とてつもなく大きい罪悪感を抱いている。

 シキを助ける力もなく、少しでも彼女の苦を減らせればと、身の回りの世話等を買って出た。


 他の化け蛙よりも、舌を長く伸ばせるのが特技。

 泳ぎ等は平均的。



4. 名前「ゼツ」

性別「男」

年齢「不明」

誕生日「不明」

身長「202cm(内8cmは角)」

体重「103kg」

好きなモノ「仲間、人魂酒」

嫌いなモノ「部外者」

一人称「我」

二人称「うぬ」


【キャラ説明】

 白い短髪、黄色い目の隻眼、左目が無く右目だけで、一本角の赤鬼。

 眼の無い左目は眼帯で隠している。

 右目自体も彼の目ではなく、縄張り争いで死んだ妻(シキの母)の目。

 これは先に逝ってしまった彼女を忘れないためであり、片目鬼としての「いつまでもそばに」を赤鬼である彼が実践した形である。

 彼の左目は妻の体に残し弔った。


 戦闘時、その体が発光したように見え、視界を横切るその姿が赤い影しか見えない事から、「赤影」という二つ名を持つ。

 基本的に名前では呼ばれず、「長」か、二つ名の「赤影」の名前で呼ばれている。

 戦闘能力は魑魅魍魎の長を務めているだけはある実力。


 仲間思いで、家族のように分け隔てなく接する。

 その分、裏切り者は許さない。

 シキの件では、最初は首を跳ねようとすらしたが、最愛の存在である妻の面影をシキに見た事と仲間の説得によって実行に移す事は無かった。

 しかし、けじめをつけるため、親子の縁を切り投獄、「死なず、五体満足であるならば好きにしろ、自分を口出ししない。」と、仲間の魑魅魍魎達の前で宣言している。

それ以来、1度もシキとは会っていない。



5. 名前「間村喜助(まむら・きすけ)」

性別「男」

年齢「75→享年86」

誕生日「08.08」

身長「164cm」

体重「65kg」

好きなモノ「昔話、宴会」

嫌いなモノ「1人になる事、夜道」

趣味「家庭菜園」

一人称「僕」

二人称「君」


【キャラ説明】

 白髪で前髪の薄い短髪、ダークブラウンの目。

 いつも老眼鏡を首から下げているのがアイデンティティの享の祖父。

 住んでいる村の古くからある風習を守っている人物。

 享が10歳の時、夏のお盆の時期に家に来た時、宴会の席で村に伝わる昔話を聞かせた。


 元々オカルトなどを信じる人間ではなかったが、若い時に失踪事件に自分が会い、見つかってからと言うもの、過去の自分とは考え方は真逆になり、それ以降古くからある風習や習慣を実践するようになった。

 夜遊びもしていたが、ぱたりとやらなくなる。

 しかしそれがきっかけで良縁に恵まれ、家庭を築く事ができた。


 享に昔話をした10年後、なんの前触れもなく、早朝に家の前で倒れているのを発見され、死亡が確認された。



6. 名前「ムツ」

性別「女」

年齢「不明」

誕生日「不明」

身長「178cm(内5cmは角)」

体重「63kg」

好きなモノ「つがいの相手」

嫌いなモノ「大切なモノを奪う者」

趣味「裁縫」

一人称「私」

二人称「あなた」


【キャラ説明】

 右の三分の一が白髪で、残りが黒髪、後ろ髪を掻き揚げ大きな髪留めで留めている、赤みがかった黄色い目の片目鬼。

 相手を見つけ、その右目を自分に移植している。

 しかし、その相手はすでにこの世にはおらず、移植した目も白内障で真っ白、ほぼ見えていないと言っていい。

 シキ達の魑魅魍魎の住処の住人ではなく、その近辺で1人、静かに暮らしている。


 自身と同じ魑魅魍魎ではなく、人間を愛した片目鬼で、この世界に迷い込んだ享の手助けをする。

 享と会った時、その目を「私が愛した男性と同じ目をしている。」と発言。

 そういう点も、彼女が享の手助けをした要因の1つである。


 戦闘能力は鬼の中でも低い方で、その辺の魑魅魍魎と変わらない。

 裁縫が得意で、魑魅魍魎の世界での服を享に用意した。



7. 名前「間村善利(まむら・よしとし)」

性別「男」

年齢「15→25」

誕生日「05.07」

身長「165cm→175cm」

体重「57→78kg」

好きなモノ「日本酒」

嫌いなモノ「暑い場所」

趣味「料理」

一人称「俺」

二人称「そっち」


【キャラ説明】

 茶髪のショートヘア、ダークブラウンの目に無精ひげを生やした享の従妹。

 面倒くさがりで、休みの日は家で1日中ゴロゴロしている事が多い。

 それでも家族の事となると途端にやる気を出す、家族思いのお兄さん。

 悪い言い方をすれば、自分よりも家族、と愛情が重い。

 祖父母がいい歳になってきたため、その世話を兼ねて同じ家で生活するようになる。

 介護の職についているのと、日ごろから筋トレを欠かしていないため、ガタイが良い。

 本人曰く「将来、歳を取った家族の生活を助けるためだ。」と、職が決まった年の親族が集まる席で豪語していた。


 そんな家族思いの善利は、当然享の事も大事に思っている。

 享の失踪事件の時も、最後まであきらめずに探し続けていた。


 祖父が亡くなった後、村に来た享が夜中にどこかへ行くのを目撃、連れ戻そうと後を追った。



8. 名前「カツ」

性別「男」

年齢「不明」

誕生日「不明」

身長「181cm」

体重「83kg」

好きなモノ「骨付き肉、狩り」

嫌いなモノ「自由人、自分勝手な者」

趣味「鍛錬」

一人称「私」

二人称「そちら」


【キャラ説明】

 ダークブラウンの目に黒い毛並みの狗天狗。

 ゼツの右腕であり、その家系に絶対の忠誠を誓っている。

 ゼツに対してではなく家系、もっと詳しく言うのなら、血筋、血縁者に対して忠誠を誓っているので、その対象は親子の縁を切られたシキにも及ぶ。

 狗天狗の中でも、特に忠誠心の厚い人物であり、シキの首が切られそうになった時に、唯一止めに入った人物。

 生真面目過ぎるせいでお堅く、自由奔放な魑魅魍魎達によくからかわれては怒っている姿が目撃されている。


 日頃からゼツの右腕として鍛錬を欠かさず、肉体もそれ相応にガッシリしたモノ。

 杖術が得意で、鉄でできた杖は、その一突きで岩をも砕くとゼツが絶賛している。




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