STEP.04 応援コメント、つけてみましょう!

 はい、皆様こんにちは! お疲れ様です。

 今回は、他のカクヨム作家さんとの交流に欠かせぬ『応援コメント』について、お話させていただきます。まず、ここで書かれることは全て、ながやんの私感にもとづく一例であるということを、もう一度だけ。その上で、ながやん自身が『こうした方がいいかな?』『こういう風だと嬉しいな!』ということを書かせて頂きます。


 まず、応援コメントで『何を書いていいかわからない』『ちゃんとしたものを書きたいから、すぐには出てこない』というお話を耳にします。確かに、読ませていただいた作品に対して、こちらも真面目で真摯しんしな対応をしたい……これはとてもいいことです。なので、無理に書く必要もなく、自分だけがそう思っているのでは? と不安にかられる必要もありません。

 その上で、このエッセイを読んで、少しだけ気軽に考えてもらえれば嬉しいです。


 さて……応援コメントは勿論もちろん、その作品のエピソードを読んだ場合にのみ、書いていいものと思っています。逆を言えば、読んだ人間は全員、応援コメントを書いてもいいのです。そして、作者側は応援コメントで勇気づけられ、モチベーションがあがり、続きを書いたり新作を構想したりします。

 応援コメントを書くと、読んだ側も読まれた側も嬉しいものです。

 ですが、応援コメントを書く際に注意しなければいけないことが一つだけあります。それは『』ということです。応援とはつまり、激励、後押し、エール……作者のさらなる創作を支える、ポジティブなものです。そういったことも念頭に起きつつ、応援コメントの具体的な書き方の例を少しだけ見てみましょう。


1.いいと思ったことは、そのまま書く!

 まずは単純に、飾らぬ言葉でよかった箇所かしょ、感動した部分を作者さんに伝えましょう。難しい言葉は、実は不要です。素直に「感動しました!」「好きです!」「燃えました!」……何でもいいんです。無理に言葉で飾らずとも、いいと思ったことをそのまま書く、これだけでも十分に伝わります。ちゃんとそのエピソードを読んで、心が動いたら……それをそのまま伝えましょう。勿論、最低限の礼儀れいぎ礼節れいせつをもって書くことは、言うまでもありません。


2.心に響いた台詞せりふがあったら、そこをめよう!

 作中、様々なキャラクターが言葉を交わしています。中には、作者がここぞという時に言わせた、りに練った台詞が存在します。同様に、物語をつむいでいく上で不自然がない程度に、つなぎに使った台詞や、ちょっとした説明をおぎなう台詞も存在します。どれがどういう台詞かは、確かに大事でしょう。同時に、あなたが読んで「この台詞、熱いな!」とか「こんなん言われたら泣いてまうわぁ」と心を動かされる、そういう名台詞があったとします。それは、そのまま伝えましょう。ストレートに「ここの、このキャラのこの台詞、良かったです!」で、OKです。そういう応援コメント、嬉しいものですよ。


3.新たなキャラや明かされた真実、ドラマの動きにおどろいたらチャンス!

 作中、物語の大きな流れの中で重要なエピソードが多々あります。明かされる黒幕、謎が真実へと変わる瞬間、そして新キャラが出たり、主人公が新たな力を獲得したり。そういう物語の大きな動きに、もし何かを感じたら……やはり、素直に書くと作者さんは喜びます。作者さんはそのシーンのために、伏線ふくせんを張り、前後の繋がりを熟考じゅくこうしながら書いています。そのシーンに辿たどり着くために、物凄い労力を使っているので……言及げんきゅうされると嬉しくなるんですね。


 さて、応援コメントを書く時に気をつけなければいけないことが何点かあります。これらは明確なルール違反ではなく、強いて言えばマナー違反……しかし、。これからあげる『ちょっとひかえた方がいいかもしれない応援コメント例』は、必ず駄目というものではありません。ただ、少し考えた上で、自分なりのコメントを気軽につけることができれば、とても素晴らしいことだと思います。


1.不満点や矛盾点、作品のあら探し等を書く

 あくまで応援コメントは『応援』であり、いわゆる『批判批評』等を書く場ではありません。ただ、勘違いしてほしくないのですが、ながやん自身は『』ということだけ、知って欲しいなとは思います。その上で、応援コメントにネガティブな文章を書く、これは控えた方がいいでしょう。

 カクヨムで執筆される作品は全て、現段階でアマチュアの方が書かれていることが大半です。プロだから、アマだからという話を抜きにしても『どうしてもクオリティ的な落ち度が生じてしまうことがある』と思ってください。それは悪いことではなく、皆が限られた時間や知識、経験を使って書く中、どうしてもしょうじてしまうものです。そのことは、応援コメントでは触れないであげた方がいいでしょう。いつか語らせてもらいますが、『健全な批判批評』というのは、これはとてもいいことです。しかし、それをやり取りする場は、応援コメントらんではないということをちょっと考えてみてください。


2.物語の先を予想して書いてしまう

 これは意外に思われるかもしれません。そして、そのことは嫌ではない、むしろ大歓迎という作者さんもいらっしゃるでしょう。しかし、時々『ここ、感動しました! これはもしかして、今後敵に回った時に正体が兄だと判明するかもしれませんね!』などと書いてしまうと……万が一、。応援するつもりで書いた、何気ない一言がうっかりネタバレになってしまう。ネタバレを書かれてしまうと、予定通りとはいえそのまま書くことに、少し気後れしてしまう方もいます。続きが楽しみだと伝えつつ、具体的に「こうなると思います!」というのは避けたほうが無難ですね。


3.◯◯っぽいですね、は嫌な人もいる

 例えば、ロボット物小説を読んで『ガンダムっぽくて面白かったです!』と応援コメントを書いてしまう。これは、純粋な称賛しょうさんの気持ちがあっても……受け取る作者さん側が素直に喜べないこともあります。誰もが自分だけのオリジナルを目指していることが多い、それが創作の世界。それを既存きぞんのコンテンツに似てると言われてしまうと……ちょっぴりへこむ方もいます。

 ただ、これは難しいことでして、先程の『物語の先を予測して書く』と同様、さじ加減の問題でもあります。また、パロディやオマージュ、そして原作へのリスペクトを感じる文章に対しては、むしろ『っぽかったです』『あの作品の雰囲気を感じました』は褒め言葉になることもあります。ここは本当に難しいんですよね……(笑)


 ただ、応援コメントの良し悪し、向き不向きの内容について触れましたが、まずは気軽に書いてみるのが一番ですね。立派な文章を書こう! なんて肩肘かたひじはらなくても大丈夫です。最初はまず『自分が言われたい応援コメントを想像し、それを相手におくる』というとこから初めてみてください。少し慣れたら『必ずしも相手は自分と同じじゃない、自分がOKでも相手はNGなこともありそうだ』と、徐々に気を付けていくのもいいでしょう。

 応援コメントには『こう書いては駄目!』というものは、厳密には存在しません。応援の気持ちで叱咤激励しったげきれい、そのが目立ってしまう人もいるでしょう。本音をぶつけるのが一番誠意せいいあると思う方もいる筈です。そういった意味でも、まずは気軽に書く、そして他の方の応援コメントも見ながら、ちょっとずつ自分なりの書き方を研究してくといいかもしれません。それは、次回取り上げる『レビュー』についても言えますので、ちょっぴり考えてみてくださいね♪

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