第3話 授業で....

マリアはベットから起き上がり身支度をする。

教科書などをバックに詰めて食堂に向かう。

食堂で朝ご飯を用意して席に着き食べ始める


「おはよう、マリー。」

「おはよう、クロエ。」


クロエは顔を擦りながら食堂に入ってきた、制服はかなり乱れている。急いで着替えて降りてきたようだ。

同じく朝ご飯を用意して隣に座る。


「今日、テストよね。だるいなー。」

「なにするんだろうね。」

「たぶん属性ごとの適正とかを見る試験なんじゃないかな?」

「ふうん。」


話しながら朝ご飯を食べ終え、2人は学校に向かう。


歩いて登校した。

学校に着くと教室に向かい席に着いた。

しばらくたつとバロンが教室に入ってきて挨拶をした。主席をとる。


「じゃあ、今日は基本学を軽くやろうか。」


というと錬金術の基本エネルギーの図をかいて説明を始めた。


「まず、錬金術は皆知ってるだろうが自然エネルギーを生命エネルギーを使って増強または強化を行うのが錬金術だ。自然エネルギーは例えば火は火種がなければ錬成することはできないだから武器などに火の錬成を付与したい場合は火の魔剣言われる特別な剣を使用しなくてはいけない。」


というとバロンは剣を取り出した。


「これは、火の錬成が可能な剣だ。なぜ可能かというと剣を抜くときに鞘とこすれて火種が生まれるように作られているのと剣自体が錬金術で火の錬成が付与できるように打たれている。」


剣を抜き、錬成を始めた。

鞘と擦れて火花が散る


剣は火種を元に剣先までを赤い火で包みこみ火の魔剣となった。


「これが簡単な錬金術だ。だがこの世界には、逆の生命エネルギーを自然エネルギーに変換する魔法というものも存在するが使用できるものは少ないという。魔法は生命エネルギーを使用するため使用者への負担が大きいため使用できるものが少ないのが大まかな理由とされている。」


剣の火を振り払うかのように火を消し、鞘に収めた。

黒板を一度消しまた説明を始めた。


「この2種類が人間が使用できる技術だが、間違っても生命エネルギーから生命エネルギーの変換や魔法陣を使用した錬成をしないように、これは禁忌とされていて生命から生命は生物の構築などを錬金術でやることは不可能とされている。だがその理や生命エネルギーを無視して錬金術を使用できるものと昔から言われているものが《賢者の石》。」


バロンは冗談のように笑った。


「まあ、そんなもの絵本の物語でしか聞いたことないがな。今日の授業はここまでだ。このあとは軽く試験をやるから実習場に行くように。」


バロンは黒板を奇麗にすると教室を出て行った。

教室では、賢者の石の絵本の話でその後盛り上がっていた。


マリアたちは昼食を終えると実習場に向かっていた。

実習場はちょうど校舎の裏側にあり、室内の現代で言うと体育館のようなところだった。

実習場についてから時間になるとバロンが入って来た。

「では、始めようか。」

と言い道具を用意し始めた。

マッチなど色々なものが用意された。


「では、簡単な水の錬成からやっていこうか!」


というとコップに入った水を用意し手を触れる。


「水は増加や強化がもっとも簡単と言われている。まずはこのコップの水をどのくらい増やせるかを見せてもらいたい。」


持っていたコップの水が溢れ出す。

「こんな感じかな。」

そして1人ずつコップの前にたち順番に触れていく。

個々に差はあるが、ある程度溢れると皆止まってしまっていた。ロバート、クロエも同じくらいの時間だった。

マリアの番が回ってきた。

マリアはコップに触れ、習ったことを思い出しイメージを始めた。


ー水が溢れる。


ーーお風呂の溢れる感じ


するとコップから滝の様に水が溢れ出す。

バロンがコップを奪い取る。


ーガッシャン。

その途端コップが割れ飛び散った。


「器がもたなかったようだな…」


バロンは割れたコップを見ながら呆然とする。

ふと我に帰り、片付ける。

その後、マリアは制御が出来ていないようだと言われ試験はさせてもらえなかった。

その試験後バロンに呼ばれもう一度実習場に戻った。

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