4#追放

 仲間はみんな傷ついていた。死んだ者も、猟師に獲物として運ばれていった者もいた。


 みんなごめんよ・・・自分本位だったばっかりに・・・罪滅ぼしに戦ったよ。こんなに・・・猟師を追っ払ったよ・・・何?みんなおっかない顔をして・・・山の主失格?!・・・もうこの山に来るな?・・・もう顔も見たくない・・・?・・・ここが住めなくなっら、僕はどこに住めばいいんだ!!


 鹿が僕を後脚で蹴飛ばす。


 リスがドングリを投げつける。


 タヌキがキツネがアナグマが噛みついてくる。


 鳥達が嘴と爪で攻撃してくる。


 みんなが力を合わせて、僕を殺してしまおうとするとばかりに・・・


 僕は逃げた。


 僕は追放された。


 僕はもうここには居られない。


 全部僕のせいた。


 全部自分が悪いんだ。




 山のふもとまで走って来た時には、僕の目は大粒の涙が溢れていた。




 これからどうしょう・・・




 泣きながらそこら辺に落ちている食べ物を鼻で探ってたら、緑色の丸い物が落ちていた。

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