第二章

第二章

杉三の家の前。杉三たちの、帰りが遅いので、美千恵が玄関先に立って、心配そうに待っている。

と、そこに、一台の見かけないワゴン車がやってくる。

美千恵「あら、この時期に、品川ナンバーなんて、帰省ラッシュの時期でもないのに、、、。」

ワゴン車は、杉三の家の前で止まり、後部座席の窓が開く。

杉三「ただいま、お母ちゃん。遅くなってごめんね。」

美千恵「まあ、どうしたの?お祭りはとっくに中止になったって、市役所の人に電話をかけて聞いたのよ。」

杉三「うん。すごい雨に降られちゃってさ、彼の家で雨宿りさせてもらった。」

藤吉郎「杉ちゃんのお母さん?」

杉三「その通り。」

歌津子が、運転席から車を降りる。

歌津子「ごめんなさい、影山さん。杉三さんの着物、私が汚してしまって、そのお詫びに、うちで雨宿りをしていってもらいました。私は、木本歌津子と申します。息子の藤吉郎です。」

美千恵「まあ、さようですか。うちの杉三が、ご迷惑をかけたりしませんでしたか?全く、おせっかい焼きで困った子ですから。」

歌津子「いいえ、私も、息子も、杉三さんにはすごくよくしてもらいました。今、お二人をおろしますから。少し待っていてくださいね。」

と、トランクのドアを開けて、杉三と蘭を、素早くおろす。

美千恵「まあ、ハイテクな車をおもちなんですね。最新式の、介護車両だわ。うちの会社でも、これはまだ導入していない車種ね。」

歌津子「えっ、お分かりになるんですか?」

美千恵「ええ、こう見えても私、介護施設を経営していますから。そういうものはある程度は知っていますよ。」

歌津子「まあ、そうだったんですか。」

杉三「そんなわけだから、何でも母ちゃんに相談するといいよ。」

蘭「おい、またおせっかいを言う。」

歌津子「いいえ、蘭さん、なんだか、不思議な縁というものはあるのだなあと、驚いていますよ。」

蘭「そうですか。もう、車の中で杉ちゃん、すっかり友達になってしまって、二人で中山晋平の砂山を歌ったりして、、、。」

杉三「海は荒海、向こうは佐渡よ。よく、子守唄代わりに聞いてたんだよね。」

歌津子「お母様が聞かせてくださっていたのですか?杉三さん、音も正確だし、歌いまわしも上手だし、私、感心していましたよ。」

美千恵「いいえ、私じゃありません。亡くなった主人が歌っていたんです。」

歌津子「まあ、じゃあ、影山さんも、御主人を亡くされて?」

美千恵「ええ、まあ。」

歌津子「そうなんですか。でも、杉三さんを、こんなご立派に育てて、尊敬します。」

杉三「尊敬なんてするもんじゃないよ。僕は、世界一馬鹿な男なんだから。それに、尊敬されるように偉くないし、偉くなんかなりたくもないよ。」

藤吉郎「すごい。」

杉三「違うよ!」

歌津子「まあまあまあまあ、、、。なんだか、不思議なご縁ですね。こんなに共通点が多くて、私よりも立派なご家庭を持っているなんて。なんだか、私も、藤吉郎も、ここで終わってしまうのは、名残惜しいというか、もったいない気がします。」

美千恵「そうね。お宅は、都内からいらしたようですし、お付き合いも少ないでしょう。もしよろしければ、一緒に美術館でも行きませんか?息子さんのことは、私もお手伝いできますし、必要であれば、運転手を付けることもできますよ。」

杉三「それはいい!ぜひ行こうよ!」

歌津子「いいんですか?」

美千恵「ええ、こっちはいつでも大歓迎よ。ご都合のよろしければ、日付を決めていきましょう。仙石原とか、元箱根に良いところがあるわよ。蘭さんも一緒にいく?」

蘭「いや、僕は遠慮します。彫る仕事が入るかもしれないので。」

美千恵「ああ、そうか。じゃあ、仕方ないわね。」

蘭「楽しんでいってきてください。」

歌津子「蘭さんも大変なんですね。頑張ってください。」

蘭「ありがとうございます、、、。杉ちゃん、気を付けて行ってきてよ。」

杉三「わかってる。」

蘭「ほんとかなあ。」

藤吉郎「いきたい。」

蘭「そうか、、、。」

美千恵「じゃあ、これが、私のスマートフォンの連絡先になるから、ここに必要があれば、連絡して頂戴。特に用事がなくて、話したいだけでもOKよ。こういう子供を抱えていれば、そういう気持ちになるときだってまれじゃないわよね。じゃあ、美術館の件は、日程を伝えるから。」

歌津子「わかりました。ありがとうございます。本当にうれしいです。じゃあ、度々連絡をしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いしますね。」

美千恵「ええ、これからよろしくお願いします。木本さん。」

歌津子「よろしくお願いします。じゃあ、これで帰りますが、また何かありましたら、来ますので。」

杉三「またね!」

と、手の甲を向けてバイバイする。

藤吉郎「バイバイ。」

動かしにくい右手を持ち上げて、バイバイする。

蘭「あらあら、この二人、どうなってるんだろ。いつの間に、仲良くなってるんだろ。」

歌津子「ありがとうございました。」

と、軽く敬礼して車に乗り込み、エンジンをかける。

杉三「またね!」

藤吉郎「はい。」

走り去っていく、車が見えなくなるまで杉三はいつまでも手を振り続けている。

蘭「はあ、明日は晴れるかなあ。」


そして、日曜日。大型の介護タクシーの中に、美千恵と歌津子、杉三と藤吉郎が乗っている。

歌津子「本当にありがとうございます。仙石原に連れて行ってくれるばかりか、こんな立派な介護タクシーを、手配してくれるなんて。」

美千恵「いいえ、かまいませんよ。電車なんかのるより、あの子たちはこのほうが楽じゃないかなと思ったので。」

歌津子「東京には、こんな親切なタクシー会社はなかなかないですよ。大体が、個人の介護タクシー業者ですから。それに、料金も高いし。」

美千恵「ああ、そうみたいですね。会社は多いみたいですけど、評判は悪いとか。まあ、こちらは、他の利用者さんにも、私がおすすめしているタクシー会社なんですよ。」

運転手「そんなこと言ってくれて、ありがとうございます。」

美千恵「いいえ、どういたしまして。」

運転手「えーと、行き先は、仙石原の、ポーラ美術館で間違いありませんでしたっけ?」

美千恵「はい、その通りよ。」

運転手「わかりました。途中でトイレ休憩など入れたい場合は、早めに言ってくださいね。」

美千恵「わかったわ。」

運転手「はい、では参ります。」

走り出す、介護タクシー。


ポーラ美術館のレストラン。食事をしている、美千恵と歌津子。

美千恵「素敵だったわね。なんか久しぶりにきて、目の保養になった。」

歌津子「ええ、久しぶりに箱根に来ることができるだけでもうれしいです。こうして、観光地に来るなんて、何年ぶりかしら。」

美千恵「まあ、そんなに久しぶりですか?」

歌津子「ええ、その前にいつ来たのか、わからないくらい。でも、杉ちゃん、いや、杉三さんに、任せきりにしていいのかしら。」

美千恵「ああ、杉ちゃんでいいわよ。あの子は世話好きだから、きっとうまくやるわ。」

歌津子「でも、藤吉郎は、右腕しか使えないのよ、それだって、うまくいかないのよ。」

美千恵「大丈夫。いざとなったら、運転手さんも手伝ってくれるって。頼んであるから。」

少し離れたテーブルで、杉三と藤吉郎が食事をしている。運転手に時折手伝ってもらいながら、二人は肉を切ったり、サラダを食べたりしているようである。

歌津子「あの子が、あんなにうれしそうな顔したの、何年ぶりかしら。」

美千恵「ねえ、変なこと聞いていい?」

歌津子「変なこと?」

美千恵「ええ。息子さん、まだ若いのに、どうしてあんなに重たい障害を持っているのかなと思って。」

歌津子「ええ、、、。」

美千恵「歩けないし、左手は、ほぼ使えないし、言葉だってはっきりしないで、ほとんど一単語でしょ?言葉として発言するのに、手間がかかるようだし。言いたくなければいいけれど、中風にでもなったの?それにしては若すぎるわよね。くも膜下でもやったとか?」

歌津子「ああ、そういうもんじゃないわ。」

美千恵「じゃあ、どうしたの?リウマチとか、筋ジストロフィとか、ALSみたいなもの?」

歌津子「まあね、、、。私のせいでもあるんだけどね。」

美千恵「お母様のせいにしてはいけないわよ。あたしは、杉三のことはそう思ってる。」

歌津子「そうじゃないのよ。あの子、大学出て就職したんだけど、間もないうちに、会社でいじめられたらしくて。主人には、よく話していたんだけど、そのうちに、主人も亡くなっちゃって、本当に不安定になったのよ。それで、雨の日に家を飛び出して、そのころの自宅の近所にある、電車の駅にいって、走ってきた電車に飛び込んで、、、。」

美千恵「まあ、それは大変だったでしょ。」

歌津子「幸い、助かったんだけど、見ての通り、ああいう体になってしまって。あの子が病院で寝ている間にね、示談交渉だとか、賠償金とかそういうことで、さんざんな目にあったのよね。ほかの人には、逝ってしまうより良いんじゃないかって言われたりもしたけれど、そんな気持ちはわかなかったわ。それよりも、なんで私がこんなことっていうほうが大きかった。だから、あの子が、発言するのにぐずぐずぐずぐずしているとね、もう、苛立って、感情をぶつけてしまうことだってあるのよ。それじゃ、いけないってわかっているんだけど、

どうしてもそれは消せないのよね。それを繰り返すとね、ああ、またやってしまったなって、自分をせめて、どうしようもなくなるのよね。」

美千恵「それで、こっちに越してきたの?ほら、車のナンバーが品川ナンバーだったから、東京からこっちに来たのかなって思っていたけど。」

歌津子「ええ。誰も、知っている人がいない環境に行けば、あの子も、私も少しは変わるかなって思ってね。でも、今度はまるっきり外に出ないようになってしまって。」

美千恵「まあ、そうなれば、確かに、お母様の重圧も増すわよね。」

歌津子「だから信じられないわ。あの子が、ああして、誰かとご飯を食べるなんて。」

二人、食事をしている杉三たちを見つめる。

美千恵「信じられないって、今はそういうことじゃないんじゃないの。少なくとも、今は、ああしているんだから。」

肉を切り分けた杉三は、

杉三「ほい。食べろ。」

と、皿を差し出す。

運転手「お手伝いしましょうかね。」

藤吉郎「いえ。」

不器用な右手で何とかして箸を持ち、肉をつかんで口に運ぶ。

歌津子「ああ、また、汚したりしないかと。」

美千恵「多少はそうなっても仕方ないわよ。そのくらい、あきらめなさいよ。」

杉三「なんだ、食べられるじゃないか。箸だって、しっかり持てる。よし、それなら大丈夫。もう一個食べろ。」

藤吉郎「はい。」

ぎこちない手つきではあるが、それでも何とかして肉を口にする。

杉三「よし、よくやった。じゃあ、次はサラダだ。」

藤吉郎「できない。」

杉三「気にしないでいいの。おんなじように、野菜を取ればいいの。」

藤吉郎「はい。」

こわごわ野菜を取り、口へもっていく。すでにテーブルの上にはぼたぼたとドレッシングがこぼれているが、それでも、一人で食べることに成功する。

杉三「よくできました!じゃあ、これで、テーブルを拭いて。」

と、そばにあった、お絞りを彼に突き出す。藤吉郎は、まず箸を皿のうえに置き、杉三からおしぼりを受け取って、テーブルにこぼれているドレッシングを拭き取る。

杉三「はい、よくできました!じゃあ、次はジュース。」

運転手「杉ちゃん、面倒見てくれてありがとうね。世話役は、いらなかったかもしれないな。」

杉三「世話なんかしてないよ。当り前のことをしただけだよ。」

運転手「ははあ、、、。おじさんも見習わなきゃいけないなあ。」

こんなやり取りをしながら、杉三たちは、楽しそうに食事をしている。

歌津子「まあまあ、どうしたんでしょう。こんな円滑に食事ができるなんて。あの子がああして自分で箸を落とさないで持ち、あんなおいしそうにステーキを食べて、、、。」

藤吉郎「ちがうよ。」

歌津子「違うって何が。」

藤吉郎「おこらない。」

運転手「杉ちゃんが、ああしろこうしろと、愚痴も言わずに指示を出してくれるから、彼も食べられるんじゃないですか。」

美千恵「きっと、普段ご飯を食べているときは、もうイライラの連続なんじゃないですか。まあ、彼が、食べ方が下手で、しょっちゅう箸を落とすとか、テーブルを汚したりしているんでしょうけど、イライラをぶつけてしまっては、そりゃ、ご飯だっておいしくないでしょう。お母さんとは違うよとは、そういうことなのよ。」

歌津子「いけないとは、わかっているのですが、どうしても。」

美千恵「そうでしょうね。食べさせるなんて、小さい子でもないし、老人でもないのだから、したくないわよね。」

歌津子「何回教えてもだめなんです。」

美千恵「まあ、うちの杉三は、もともと世話好きだから、苦にならないってこともあるけど、普通の人はイライラするわよ。だから、老人施設も減らないのよ。」

歌津子「影山さんや、運転手さんのような、専門的な知識があるわけでもないし。」

美千恵「だったら、介護の講座でも出たらどう?うまく教えてくれるかもしれないわよ。市の広報とかに、募集記事があるかもしれないから、載っていたら、教えてあげるわ。」

歌津子「でも、老人を介護しているわけじゃないし、」

美千恵「いいのよ、そのくらい誤魔化して参加すれば。やることはおんなじことなんだから。それに、悩んでいるだけじゃ、動かなければ何も変わらないわよ。情報は、全部を丸のみにする必要はないの。自分たちの必要なところだけ、盗んでくればそれでいいのよ。」

歌津子「影山さん、すごいこと言いますね。」

美千恵「まあ、私も、杉三を育ててきて、身についた知恵ね。あと、ダメとか、どうしてできないのとか、そういう、全否定する言葉は使用禁止。一番壊しちゃいけないのは、自尊心だから。少なくとも、杉三にはそうやって育ててきたつもり。」

歌津子「でも、杉ちゃん、自分の事を、世界一ダメな男だって、よく言っていたじゃない。」

美千恵「それは、杉三の自己紹介だから、私の責任じゃないわ。」

歌津子「ダメだといわれると、責任感じないんですか?」

美千恵「何も。だって、あの子と私は違うもの。まあ、確かに私が産んだ子ではあるけど、全部が全部おんなじにはならないからね。それは、どっかの国家ではないけれど、自分を守るバリアを作っておくことも必要よ。いくら馬鹿と言おうが、ノータリンと言おうが、それは、あの子のユーモアで、親の責任ではないの。」

歌津子「私、あの子がああなって間もないとき、あの子は、杉ちゃんとおんなじように、自分の事を世界一ダメな奴だとよく言っていて、本当にやるせなくて、どうしようもなかったの。それって、親である私がそうさせたようなものだから。」

美千恵「親がそうさせたって、なんでも自分のせいにしてはいけないわよ。それよりも私は、杉三がどうやって自尊心を持ってくれるかなってことに重点をおいた。結果としてあのような、自己紹介をするようになったけど、杉三に聞くと、ちゃんと理由もあるみたいだし。」

歌津子「どんな理由?」

美千恵「ええ、ぼろは最初に見せておけという、誰かの詩を読んで感動したからですって。私も、杉三が自分の事をあまりにも馬鹿馬鹿というので、嫌になったことがなかったわけではないわよ。でも、理由を聞いたら、そうだったから、ああ、そういうことかと開き直ることにしたわ。それは、もしかしたら、杉三が自分を保つために必要なのかもしれないからと思ってね。」

歌津子「杉ちゃんは、生まれつきだったの?」

美千恵「そうよ。お医者さんには、もう正常にはならないってはっきり言われたの。だから、普通の子と同様に育てるのはやめたわ。」

歌津子「そう。あの子は、普通に会社勤めもしていたこともあったからな。」

美千恵「それが、あなたの悪いところ。もう、正常にはならないって、彼の食べ方ではっきりわかっているんだから、会社勤めなんて、二度とできはしないわよ。彼が、正常に生活で来ていた時期もあったのかもしれないけど、私からしてみれば、その時のことは全部忘れてしまうべきよ。そこに、しがみついているから、そうしてイライラしてしまうのよ。障害を持つって言うのは、過去を捨てることも必要よ。もう、過去とか未来とか関係ないの。今何ができるかを、一生懸命することじゃないかしら。少なくとも、私は、杉三にはそうしてきたかな。」

歌津子「すごいわね。影山さん。私から見たら、尊敬に値するわ。」

美千恵「何を言っているの。私は、何も大したことないわよ。そんなにね、尊敬なんかされたら、おごり高ぶってかえってダメな人間になっちゃう。」

歌津子「やっぱり、親子さんね。」

美千恵「何が?」

歌津子「杉ちゃんも、おんなじことを言っていた。尊敬されるほど偉くはないし、偉くなんかなりたくないって。お母様のお躾だったんだ。」

美千恵「躾なんかじゃないわ。それは、誰だって同じこと。えらくなれば、誰でもそうなるじゃない。それよりも、今日は楽しみで来ているんだから、運転手さんもいるんだし、手伝ってくれる人もいるんだから、もう、思いっきり羽をのばしましょう。ほら、早く食べないと、冷めちゃうわ。」

と言って、スープを飲み始める。

歌津子は、杉三たちのテーブルを見つめる。杉三も、藤吉郎も、二人そろってステーキを完食してしまったようである。運転手は、ただ、座ってにこにこしているだけで、ほとんど手伝っていないようだ。

歌津子「そうね、あんなに楽しそうにしているんだものね。」

一瞬、涙が出そうになるが、すぐに首を振って、

歌津子「ええ、今日は楽しみましょうね。」

と、パスタにかぶりついた。

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