Next:予告という名の予知夢
「『訳アリ生徒会』って呼ばれるとよ、なんかやらしいビデオのタイトルみたいじゃね?」
「その発想が既にやらしいよ」
「シュン、やらしいーー」
「俺じゃねぇだろ!?」
「…………………」
「あの、烏間さんが、黙っちゃいましたけど……」
「相変わらず小夜殿はピュアでござるな」
「よしよし、大丈夫なのだ。我らは健全な高校生なのだ」
夢の中の生徒会室での雑談。
馬鹿話で盛り上がっているけど、ひょっとしたらフラグだったのかもしれない。
「頼む、片桐さん!力を貸してくれ!!」
いつになく真に迫る理緒の言葉を聞きながらも、兎は目の前の事態に頭がついていっていなかった。
なぜ、女子更衣室に瞬助がいて。
なぜ、鶴美が鼻血を吹いて倒れていて。
なぜ、下着姿の奈々が瞬助に抱きついていて。
なぜ、小夜が瞬助と口づけをしているのか。
(やっぱり爛れた関係ーーーー!!?)
春、出会いの季節。
誰もが浮足立つこの時期の、しょうもないけど1人の命が懸かった事件。
その後始末は、兎に託されてしまっていた。
>>NEXT サキュバスはピュアすぎた
訳アリ生徒会 ~異能者ごった煮学校生活~ 田戸崎 エミリオ @emilioFL
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