2.砂漠

 砂漠は大きく三つに分けることが出来ます。岩石砂漠、礫砂漠、砂砂漠です。左から右にいくにつれ、砂漠を構成する石の大きさが小さくなっていきます。

 しかし、いくら一面が砂の世界が神秘的とはいえ、砂漠自体に人間が住むのは困難を極めます。では、よく登場する「砂漠の民」とは何かという問題になりますが、彼らが住むのはオアシスです。

 砂漠は何でも極端ですので、年に数回これまた極端な大雨が降ります。それによって「ワジ」と呼ばれる溝に水が流れ、河川になったり、地下水が溜まることがあったりします。こうして出来た、農耕可能な地域をオアシスというのです。


 このように、あまり人間生活とは縁の無い砂漠ですが、こちらも海と同じように道としての役割を果たすこともあります。とは言っても人々が好き好んで通るものではなく、大国同士の争いを避けるために仕方なく使うといった、いわば抜け道のたぐいでしょう。ペルシャ系の商人は、「オアシスの道」と呼ばれるルートを隊商キャラバンとなって交易していましたが、このキャラバン貿易も、作品のヒントになるかもしれません。


 以上の理由から、砂漠をファンタジー作品に登場させたいのであれば、貿易の回り道や古代遺跡の調査、もしくはオアシス地方を荒らしまわる怪物の討伐などを主題とするといいでしょう。何度も言いますが、砂漠自体にの人間を住まわせるのは、至難の業です。魔族ならば懸念要素は減るでしょうが。


まとめ:「砂漠」地方は基本的に人が住める環境ではない。オアシスのみ、例外である。ストーリー上どうしても砂漠を使いたいのなら、単なる「通り道」などにとどめておくべきだろう。

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