第3話
次の日。
俺は、いつものように学校に行き、そして普通に授業を受けた。
そして、昼放課事件は起きた。
俺が純と仲良く弁当を食べようとしていた時に、校内放送が入ったのだ。
普段から、俺は校内放送を聞かないから、まさか自分が校内放送で呼ばれているなんて思わなかったから、すぐに自分が呼ばれていることに気づくことが出来なかった。
そして、校内放送は終わった。
俺は、なんで生徒会室に呼ばれるのかがわかんなくて、慌てていた。
俺ってなんかやらかしたっけ?いや、そんなはずはないはず。だって、俺そんなことしないし。
じゃあ、なんで俺は、生徒会室に呼ばれるんだ。
そんな、俺の様子をみかねた純が
「なあ、早く行かなくてもいいのか?」
と言ってくれた。
「ん、ああ!そうだな。純ありがとう!」
そして俺は生徒会室に向かった。
そして、俺は生徒会室の扉を叩いた。
程なくして、生徒会室の扉から1人の女の子が出てきた。
「やっときてくれたんだね」
そう言ってくるのは、現生徒会長
廊下を小走りする時に、長くて綺麗な黒髪がたなびく姿はある一部の男子生徒の中では写真を取れば高値で取引きがされていると言われている。
「えー、まあ、一応呼ばれた身ですからね」
「そうか。そういうところが、君の良いところだよ」
「ありがとうございます。それで、俺になにか用ですか?」
「そうだね。というか、校内放送で呼び出していながら、なにも用事ないとか言うわけないよ」
「一応聞いただけですよ。だって、貴方ってそういう人でしょ」
「はは、君よく覚えてるね」
それりゃね。あんなことがあったし。
まあ、いずれその時のことも語ることになるだろう。
「で、早く言ってくれませんかね?」
「まあまあ、そう焦るな。時間は無限だよ?」
「いや、時間有限ですよ」
「まあまあ、その辺はどうでもいいだろ」
じゃあ、なんでその話持ってきたんだよ!ととっても言いたくなった。
「はあ、じゃあ、早く要件言ってくださいよ」
「うむ、わかった。では、言うぞ。君には、明日から生徒会長になってもらう」
あれ?今のって俺の聞き間違い?生徒会長とか言ったかな?
「あはは、嘘ですよね?」
「嘘じゃないけど」
「いやいや、おかしいでしょ!」
「なにが?」
「だから、今貴女が、嗄騨先輩が生徒会長ですよね!」
「そうだね」
「じゃあ、俺生徒会長になれなくないですか!」
「ん?ああ、そういうことか。そのことは心配しなくてもいいよ。だって、私明日からこの学校にいないからね」
「学校にいない?どこか行くんですか?」
「ああ、私は実は留学することになっていてね。で、出発が明日なわけ。で、それでそうすると生徒会長いなくなるでしょ。だから、君に白羽の矢がたったわけ」
「嗄騨先輩が留学するのは分かりましたし、それで生徒会長がいなくなるってのもわかります。で、なんで俺にその白羽の矢が当たるんですかね?」
「だって、先生から私が選んでいいと言われたからね。それで、私は君だ!って思ったわけ」
なんだよ。君だ!って……………
たぶん、俺が今からどんだけ拒絶しても無駄なんだろうな…………そう俺に拒否権なんてないのだからね。
「わかりましたよ」
そして彼女は、俺に向かってとっても、それは俺が今まで見た笑顔の中で一番綺麗な笑顔でありがとうと言うのだった。
かくして、俺の生徒会長として学校生活が始まった。
俺の青春はどうなる⁉【改訂版】 夏蓮 @ennka
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