第20話寿命.2人で会議
俺たちは家に帰った
「ディアフル、、どうする?」
「どうしましょう、、」
家に帰っても2人で唖然としていた。
俺たちは何も状況がつかめていなかった。ディアフルも何も知らないようだった
「一年で終わるってことはやっぱり、、俺の命は、、」
「はい、、そうです。天さんのデータは、このゲームの中なので、、」
「どうすればいいんだよ!このゲームが終わったら」
俺はディアフルに真実を言われ慌てた。どうすればいいのかなんて分からなかったから、、でもディアフルは少し吹っ切った声で当たり前で1番生きれる確率の高い事を言った
「のこりの迷宮もクリアしちゃいましょう!そうしたら天さんの記憶も戻って元の世界に帰れますって!」
「そ、そうだよな!グズグズしてても始まんない。みんながいるから大丈夫だよな!」
俺は不安をかき消すように前向きに気持ちを切り替えた。でも、やっぱりどこかでは不安を感じている。
そして、寝る時間がきた。俺はいつも通りココとベットに入るとココが俺の顔を見て呟いた
「天にぃ大丈夫?」
「大丈夫だよ。どうして?」
「天にぃ いつもより暗いから」
ココが俺の事をちゃんと見ていた事に少し驚いたが心配はかけたくないのでウソをついた
「なんでもないよ。ちょっと考え事してただけ」
という俺の言葉にたいし
「分かった。おやすみなさい」
と言っておれの頬にキスをした。ココは甘えてくることはあったがキスをされたのは初めてだったので少し動揺したのと共にやっぱり何処かで心配してるんだなと思った。
その頃現実の世界では天の親がゲーム会社に電話を入れていた。
「もしもし。社長さんはいますか?」
その問いに答え社員が社長に電話変わった
「もしもし株式会社テールの社長村山です。お電話変わりました」
「ゲームが後一年で終わりってどういう事ですか!」
「天さんですか、、あのゲーム最近人気が落ちてましてね〜無駄なんですよ続けても」
その言葉に親が怒鳴った
「あなたは、知っていますよね?私の子供の記憶がゲームの世界にある事を!」
「ですが無駄なものは無駄なんですよ。別にあなたの子供なんて知りませんし」
「あなたの作ったゲームに記憶があってその記憶があれば助かるかもしれないんですよ!」
「すいません。急用が入ったので失礼」
「ちょっとまっ、、」
トゥートゥー
そこで電話は切られてしまった
天の親は悔しい気持ちでいっぱいだった記憶のない抜け殻のような天を車椅子に乗せハンドルを力強く握り漏らした
「なんで私たちには何もしてやる事が出来ないんだ、、こんな近くにいて、、こんなに変わり果てた息子を見て、、なんで何もしてやれないんだ、、」
その後抜け殻のような天を見ながら涙を流し続けた
次回
これが私たちにできる精一杯
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