第21話これが私たちにできる精一杯
私は天 和久。
私は、息子に怒ってばかりだった。仕事で追い込まれその鬱憤を息子にぶつけていた。それから何年も経って息子は笑顔を失いゲームばかりするようになった。
「またゲームばかりやってるのか!」
「別にいいだろ!親父には関係ないだろ!」
こんなつまらない会話ばかりして息子の大切さを忘れていた。
ある日 息子が事故にあって寝たきりになって思い出した私は息子が家にいないと何もする事がなく今まで息子にひどい事をしていた事を、、
「天!僕新しいアート使えるようになったよ!」
「ルーン凄いな!おれも頑張らないとだな」
私は、ルーンとして息子にできる限りのことにした。仕事が休みの日は1日中レベルを上げをしている。こんなことしかしてやれないなんて親失格だ、、
俺は、一年で元の世界に帰れない、、だけど俺にできる事はゲームをクリアすることだけだから必死でレベル上げをしていた。
「天さん。大丈夫ですか?朝からずっとレベル上げしてたんですよね?」
「ディアフルか、、大丈夫だよ。迷宮をクリアするためにも頑張らなきゃだからさ」
そう言って俺はモンスターを倒してある程度倒しきった所で俺は近くの木にもたれかかろうとした瞬間ディアフルが俺を抱きしめて涙を流しながら言った。
「本当に、、本当に大丈夫ですか?後一年なんて、、私は、天さんが心配です。いつも一人で抱えて自分を捨ててでも仲間を助けて。
私は、天さんが好きです!だから無理して欲しくない。私も頑張るからお願いだから無理はしないで、、」
俺は、その言葉を聞いて泣いてしまった。今まで溜めていたものが全部出たように涙が溢れディアフルを力強く抱き返した
「ごめんな、、俺、焦り過ぎていたのかもしれない 心配してくれてありがとう、、俺もディアフルのこと好きだよ。がんばろ!このゲームをクリアする事が今の俺たちに出来る精一杯だから」
その後、家に帰りみんなで集まり3つ目の迷宮をクリアするための作戦会議をした
次回
木の迷宮[ウッドアーチャー]
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます