第4話
魔王が勇者に倒されてから数日がたった。
「魔王様が勇者に倒されてから数日。魔物や吸血鬼、魔人や亜人達もどんどん倒されていってる」
魔王がいなくなったあと皆を指揮していたのは魔物総統司令官アルギスだった。
彼の指揮により勇者軍は見事撤退したのだったが後日改めて反撃してきたのだった。
最初は持ちこたえていたが次第に魔物達は倒されていき今では魔王城陥落まで侵攻が進んでいる状態であった。
「このままでは次期魔王を決めるどころか魔族が滅ぼされてしまう」
アルギスは額に汗をかき苦悩の表情で打開策を考えていた。
しばらく考えると1つの方法をアルギスは思いつく。
「やはりあれしかないのか......」
アルギスは数秒考えた決意を決めた。
「おい!皆よく聞け!」
周りにいた魔族達は一斉にやっていることをやめた。
皆がアルギスに注目している。
「あれをやれるためにしばらくここを離れる」
周りがざわつき始めた。
「アルギス司令官!しかしあれは......」
そう口を挟んだのは副司令官のガギーラだった。
「仕方あるまい。魔王様がいない今勇者を追い払うにはあやつらに頼るほかない」
「ですが!」
「ガギーラ!このままでは魔族滅んでしまう。それを避けるためにはあの方法しかないのだよ」
「アルギス司令官分かりました。この場は私にお任せ下さい!」
「任せるぞ」
アルギスはそう言うと身支度を整え魔王城の裏口から出た。
「目指すはガーラの谷底......さすればワシらにも勝機が......」
暗い面持ちの中歩き始めた。
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