それはそれで


帰りたくない


たまに

無責任に

そんなことを

思いたい


帰りたくない

戻りたくない

行きたくない

重いもの

全部、おろしてさ


人間なんて

分かり合えることなんか

ミリ単位でもなくて

ましてミクロの気持ちなんか

知るかよって

勝手に言って

どこかに行って

人と人との齟齬の差を楽しめとか

どんなマゾヒスト

あんたは求めてるのさ?


帰りたくない

戻りたくない

行きたくない

重いもの

全部、おろしてさ


ヒステリックに発散して

満足でしょ?

何もしてなくて

何もするつもりもなくて

何かをしたつもりになって

積もり積もって

塵になって消えるって

信じてるのなら



笑うしかないね


でもあの場所に帰る

あそこに戻ろうと

あの場所に行こうとして


螺子を回す


降ろせない荷物だから

背負うしかなくて

その重さすら楽しむしかなくて

愛しさも確かにあるけど

抱えられないものなら、

今までも下ろしてきて

譲れないものだけ、

抱えてきたから



理解の「解」なら蹴飛ばすけど

分からないから始めるのも

それはそれで。


人と人との齟齬

コピーじゃない君たちと、

背伸びするネコと

何も変わらない、

何かが変わる

そんな毎日


それはそれで良さそうだし、

ミクロもマクロも見え方の違いぐらいで

だから、結局は

その目に映る毎日

まぁ、それはそれで

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る