クラヤミバタフライ


真っ暗な闇に

墜ちていくことの

心地よさよ

子守歌のようで

耳を塞いで 断片の音も聞こえないように

瞼の奥から

光の粒、カケラ、それすらも追い出して

眠りたい

眠らせて

囁かないで

言葉はいらない

眠りたい、眠らせて

そんな言葉ばかりが

連なって、誘って

闇の底に墜ちる

その落下が止まらない


誘ったのよ

クラヤミバタフライ


眠りたい、眠らせて

止まりたい、止まらせて

泣きたい、泣かせて

言葉にしたい、言葉にさせて

闇に紛れた鱗粉が

あなたの逆鱗のなれはてなのよ

ひらひらと

粉が舞って

この真っ暗な闇の中で

まとわりつく真っ暗さが

あなたを抱き込もうとして

それでも、飛び上がろうと藻掻く


クラヤミバタフライ


闇にまき散らす銀粉が

望み希薄な可能性だとしたら

この黒一色の中じゃ

無駄な抵抗だって

諦めの音ばかり鳴り響くけどね


クダラナイワカラナイ


無駄な抵抗をするのよ

クラヤミだって染められない瞬間が

今、確かに合ってね

あなたの煌めきが

光が、その目が、銀粉が、

雨のように濡らして


クラヤミバタフライ

この黒一色に色塗る


ヒカリノバタフライ

ジタバタと。


あなたの煌めきが

光が、その目が、銀粉が、

雨のように濡らして


カガヤケバタフライ

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