第2話 N.E

この位置から

北東を眺める景色は僕は好きだ。


なぜなら、昼は1つだけでかい図体が立っているだけの街並みなのに

夜はその1つだけ光が強く異彩を放っていて好きだ。


この世は自分で決めなきゃいけない事が多い。

かといって人生がいつも自分の思った方向に行けるかと言われれば違う。


何故なら言葉が発せない時には親の選択肢に振り回され、

徐々に大きくなると自分以外の他人が邪魔をすることもある。


それらを繰り返し、自分の行きたい方向に繋がる道を探す。


運も実力もいるこの世界。


僕は好きだ。


時計にふと目をやると

13時半を回っていた。


さて、お外にでて、

リラックスでもしようか…


ピンポーン ピンポーン


もっとも人生の中で思い通りにいくときなんて凡人には1.2年がやっとなんだけどね。



ドアを開けた。


開けて思ったよ…。


思い通りいかないからこそ

楽しいんだ。

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