愛しき過去の人

レギス視点


レギス ユレイトの殺害後私は首領に頼んで組織の首領の部屋に行った………その部屋にはレオンの私物等がありそれを先に組織に戻った首領の元へ送る………その後にレオンの部屋に行ったら……そこには私でも知らない写真や武器、服があってそれも首領に送る………その後に組織をあとにすると主電力が落ちたのか組織の城が崩壊を始め、振り返ると幻覚なのかユレイトが微笑んで「ありがとう」と言ったのが見えた………私が望みを叶えてくれたお礼とでも言うかのように彼は私に有るものを投げてきた


レギス「…………」


その投げられたものを見てみるとそれはある魔法陣の書かれた刀………


雅『純粋な魔法陣の書かれた刀を持っていれば願いが叶う』


そう雅の言葉がレギスの頭の中に過ぎった………


レギス この魔法陣は雅さんが教えてくれた純粋な魔法陣………機械で書いたのではないかと疑いたくなる程綺麗な文字列と円………


しかし何故ユレイトがその魔法陣の書かれた刀を持っているのか………それを聞こうと思ったレギスだがそこにはもうユレイトの霊はいない


レギス「…………」


その場で立ちすくみながらレギスは組織の城が完全に崩壊するのを見ていた………


レギス きっとレオンはユレイトが長期間組織の主電力を担っていたことを知らない………それこそ力が弱まり戦える状態でなかったことも………


組織の城の崩壊を見届けたレギスはその刀を持ってレミーアの城に帰って、お腹を空かせていたスウェルタに預けられた子供にご飯をあげる………スウェルタが命懸けで子供を助けようと逃げ回りやっとの思いでレギスに届けた………




レギス それが私が「この子」を育てきるまでに経験したこと………今ではあの子も成長しレミーア脱退後私が立ち上げた組織の幹部として今は生きている………短くも幸せだったあの頃がもう26年前なのだからあっという間だ………血の繋がらない親子であるけれど………彼は私を本当の母親と思い「母」と呼ぶ………そして今でも時折甘えてくるの姿はまるで幼い頃のレオンの様で………懐かしくも寂しい………どことなく似ているその子の名は「レイア・スウェルス」…………私の可愛い子


レイア「母さん また話して」


仕事終わりいつも通り部屋に来たレイアが膝枕を強請り膝枕をした状態でそう言う


レギス「今日はどんな話が聞きたい?レイア」


レイア「俺を母さんに預けた時の話」


レギス「レオンは貴方を命懸けで護って………」





私にとってレオンはもう過去の人………




私の愛しい愛しい過去の人…………




「愛しき過去の人」 完

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愛しき過去の人 ガルガード @Garugard

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