出会いと手に入れたもの
固定視点無し
※特別回(本編との関係性はほんの少し有ります)
長いです
琥神『前に話したやつをお前のところに向かわせた 死なない程度に頼むぞ ルシャーザーウェル』
ルシャーザーウェル「本当に俺のところに寄越したんですか………?」
琥神『遊びたい気分だったんだろ?』
ルシャーザーウェル「否定はしませんけど………」
ルシャーザーウェル 確かに暴れ足りないと思ってたけど本当に寄越すなんて………
ルシャーザーウェル「普通気にかけてる人に行かせます?師匠ならともかく」
琥神『俺が成長の見込みがないやつを送ると思うか?』
ルシャーザーウェル「思いませんけど………」
琥神『死なない程度に対人恐怖症も治してくれ 対人恐怖症はこちらとしても厄介なんでな』
ルシャーザーウェル 完全に師匠俺の実力試してるよ………今日来る相手もかなりの実力者ではあるけどさ………
琥神『因みに言うがそいつはアメリカの「アルタイル」の初代司令官だからな ランクもSだから油断したら殺られるぞ』
ルシャーザーウェル「それ今聞いたんですけど」
琥神『事前に言っていたらお前強いヤツらに構成変えるだろ それじゃぁ意味が無い』
ルシャーザーウェル「と 言いますと?」
ルシャーザーウェル 師匠って結構雑なところあるけど考えはちゃんとしてるんだよなぁ………今回も考えあってこそだろうし………
琥神『雅は世界最高峰の指揮力と指導力がある 最低ランクの人材をたった一週間でAランクに育て上げることが出来るんだ』
ルシャーザーウェル「それ普通に考えてすごい事ですよね?」
琥神『かなりな だから国家政府からもかなり重宝されていたんだ………国家政府にいる全戦闘員を育てたのは雅でな………かなりの実力者だ』
ルシャーザーウェル つまり師匠は俺も一緒に成長しろと言っているのか………
琥神『そろそろ会議が始まるから電話は切るが宜しく頼むぞ』
琥神にそう言われてルシャーザーウェルは電話を切る………すると部下から迎えの車が戻ってきたのを伝えられ門の方へ行く
ルシャーザーウェル「初めまして 白鴎 雅さん」
※息子達は全員見送るだけで白鴎家の実家にいます
雅「初めまして」
一応でルシャーザーウェルは手を差し出すと震える手で雅が握手をする
ルシャーザーウェル「そう言えば対人恐怖症を患っていらっしゃるんでしたね………失礼しました」
雅「いえ………」
ルシャーザーウェル 警戒してるな………
会って早々雅の警戒心が高いと理解したルシャーザーウェルだが雅にあることを頼む
ルシャーザーウェル「お越しになって早々で申し訳ないのですが………次に行われる戦闘の作戦等を考えては頂けませんか?」
雅「それは構いませんが………私が考えていいんですか?」
ルシャーザーウェル「師から貴方が最高峰の指揮力と指導力があるとお聞きしています」
雅「話を盛り過ぎです………それほどでもありません」
とルシャーザーウェルの言葉にそう言いつつも会議室に案内され指定された席に着席
ルシャーザーウェル 目が変わった………
席に座った途端少し怯え顔だった表情や眼が一瞬にして別の表情に
ルシャーザーウェル「…………」
雅「戦闘を行う場所の地図があるなら見せてくれ」
そして会議が始まって早々雅がそう言い出し幹部が地図を渡しそれを広げて何かを考える
雅「部隊構成ってどうなってる?」
幹部「戦闘部隊が150あります」
雅「見た限りで300あった部隊の半分しか戦闘部隊ないのか?残りは?」
その場にいた全員 うわめっちゃ組織内構造とか短い間に見てた………
幹部「情報収集と回復です」
雅「その2部隊で150も要らん この組織なら情報収集部隊を20に回復部隊を30で事足りる」
幹部「…………」
幹部 流石初代アルタイル司令官………
雅「でその戦闘部隊の使用武器は?」
幹部「刀のみが5部隊で残りは銃です」
雅「お前ら戦闘舐めてんのか」
幹部の言葉を聞いて即答でしかも殺気付きで言われた
雅「お前ら戦闘のこと何もわかってないだろ しかも地形そのものの戦闘スタイルの有利不利さえ分かってないって喧嘩売ってんだろ」
幹部「…………」
雅「この戦闘でその構成部隊だと少なくとも5万は死ぬぞ 仮に俺が出て必死こいて魔術等を行使したとしても1万は死ぬ」
つまり組織の構成部隊そのものが駄目駄目
雅「この戦闘行うのいつだ」
ルシャーザーウェル「来月の頭です」
雅「まだ月初めだし………何なら育てるぞ?」
ルシャーザーウェル マジか………
ルシャーザーウェル「対人恐怖症はどうするんですか?」
雅「人と接していけばいずれ治る で?どうすんの」
ルシャーザーウェル「………お願いしても宜しいですか?」
雅「なら全員が育て終わってからの方が作戦を練りやすい」
という事で全員で雅に育ててもらうことに
雅「トレーニングルーム広いなぁ しかもシュミレーションの戦闘室まで完備か………」
ルシャーザーウェル「アルタイルにはなかったんですか?」
雅「ない訳じゃないがここよりか狭かったな」
トレーニングルームに着き雅は室内を散策
雅「回復部隊のメンバー呼べる?」
幹部「回復部隊ですか?」
雅「そう」
幹部「呼んできます」
雅 回復部隊も千里眼で少し見たが両方できる奴いたんだよな………
実は雅 千里眼で先に部隊を見て大方の目星をつけていたのだ
幹部「呼んできました」
雅「有難う」
雅 やっぱり人員を少なくした構成でいるのか……それはそれで少しいい考えではあるが………
雅「………我 神より選ばれし伝え人なり………轟け白亜!!!」
回復部隊メンバー「!!!!!」
突然トレーニングルームに呼ばれたと思ったら魔術を使われ半数が武器で対抗し残りはガード
雅「今武器使った奴はいざって時に戦闘が可能だな
悪かったないきなり魔術使って」
雅 と言っても今の魔術攻撃性ないんだけどね
実は雅が使った魔術は一切攻撃性がなく武器で対抗されれば簡単に壊れる
雅「今の魔術は本来拘束用の魔術だから武器使われたら壊れるんだけどね(笑)」
回復部隊メンバー「えっ」
雅「どれくらい武器使えるやついるのかと思ったんだ 回復部隊は1つの部隊の人数を増やして隊数を減らせばいい」
ルシャーザーウェル「分かりました」
因みに雅は「数人」と言ったが半数の者が武器を使えたので訓練の必要は無いと判断
ルシャーザーウェル「仕事に戻ってくれ 助かった」
回復部隊メンバー「はい」
雅 信用されているな………
雅「次情報収集部隊」
幹部「既に呼んであります」
雅「有難う」
雅 おっ………いいのいるじゃん
雅「「情報収集」ってことだから戦闘はできるのはわかったが………」
???「!!??」
雅「中々良い」
雅がある青年の前に立ち銃口を向けると無意識にその青年は手で銃を弾き、恐らく腰に忍ばせて持っていたであろうナイフを雅の首に当てる………すると雅は青年の素質と本来のランクを知り手を上げて笑う
ルシャーザーウェル「おまっ!?客人相手に何やってんだ!!??」
雅「俺が仕掛けたから気にしなくていい」
雅 あれ?こいつどこかで………
雅「お前もしかして………「フィルーシャ・ミスーア」か?」
フィルーシャ「………ジーファス!!??」
雅「身長伸びたなぁ〜?もう俺越してんじゃん」
フィルーシャ「ちょっ………いつまでも子供扱いしないで!?俺もう27!!!」
まさかのこんな場所でアルタイルにいた頃に育てた子供と再会
雅「こんな場所で会うなんてな………」
フィルーシャ「俺もだよ」
ルシャーザーウェル「知り合いですか?」
雅「アルタイルにいた頃に育てた子供だよ 今じゃ俺の身長越してるけどな」
ルシャーザーウェル そう言えばそんな事も言ってたな………
雅「…………」
ふと再会を喜んでいた雅だが突然真顔になり別の人を見ている
雅「…………」
青年「…………」
雅「!!」
フィルーシャと同じく別の青年に銃口を向けると青年は足蹴で銃を弾き、弾いてキャッチした銃のトリガーを早業で引き逆に銃口を向けられて若干引く
雅「若干引いたわ」
青年「…………」
雅「その銃特殊加工で俺かコツを理解している奴しかトリガー引けないようになってんだけど………どうやって見抜いたんだ?」
青年「一目で」
雅 うわっ
雅「鳥肌立ったわ………」
青年「…………」
雅「銃返して それ大事なモノなんだ」
雅の言葉に我に返ったのか青年はセーフティがかかっているのを確認して返す
雅「まさか傭兵上がりのしかも超素質のある人材と会えるなんて思ってなかった」
ルシャーザーウェル「え?」
青年「え?」
雅 いやいやいや………
雅「君が驚いてどうすんの……… 普通銃口を向ける相手から足蹴で銃を弾くなんて芸当簡単に出来ると思うか?傭兵の中には足技に長け銃口を向けるとそれを足蹴で弾き、自分がキャッチして相手を屈服させることが出来る者もいると聞く………その類だろ?しかも君戦闘になると性格変わるんじゃないのか?」
青年「仰る通りで………」
ルシャーザーウェル「元傭兵………」
ルシャーザーウェルはかなり驚いたらしく同じことを何度も言う
雅「名は?」
青年「ギルーヴァ・アッシーマです」
雅「…………シリウスの弟か」
ギルーヴァ「兄をご存知なんですか?」
青年は雅が可愛がり長期に渡る戦闘で亡くなった部下の弟だった……
雅「………可愛がってた」
一瞬にして空気が重くなったのだが………
雅「手合わせをしよう 君となら本気を出せる」
と雅が言い出しその場にいた全員はモニタールームに移動して2人とも戦闘服へ
ギルーヴァ「黒が基調になっているんですね」
雅「夜間での戦闘では有利に動けるし血を浴びても分かりにくいからな」
2人とも武器を装備し終えいつでも戦える体制に
雅「!!」
不意にギルーヴァが動き出したのは見えたが足蹴をされる直前になって足が見え、目の良いまだ力の出ていない雅でさえその早さにはついていけずもろに攻撃を食らう
雅「痛てぇな」
ギルーヴァ「!!」
モニタールームにいた人達「うわ えげつな」
反撃として雅はギルーヴァの足を掴み顔を殴った後にギルーヴァを思いっきり壁にぶち当てた
ギルーヴァ「兄が言っていた通りだ………強いですね」
雅「強くなきゃやっていけないだろ」
ギルーヴァ「そうですね」
雅もギルーヴァも相手の強さを理解し機械では判断出来ないスピードで手合わせが本格的に開始
ルシャーザーウェル「目視の方がいいな」
幹部「ギルーヴァは戦闘部隊にした方がいいと思います」
ルシャーザーウェル「それは俺も思った」
アルタイル初代司令官と本気で渡り合えるギルーヴァを情報収集部隊にしていたら危ない
雅「超楽しい」
ギルーヴァ「俺もです」
ルシャーザーウェル達が半ば引いている中2人は久々の大物に大喜び中
〜決着がつかずに10時間〜
雅「最後………にする………か………」
ギルーヴァ「そう………ですね………」
結局決着がつかずに10時間もハードに動き続けた雅とギルーヴァは息が上がり、最後の攻撃としていつの間にか刃こぼれし始めた刀を持ち直す
2人「!!!」
最後の一撃はまさかの両者の刀が折れ同じ箇所に怪我をして倒れた
ルシャーザーウェル「うわぁ(ドン引き)」
幹部や隊員達「(鳥肌立ちまくり)」
怪我をして倒れたにも関わらず2人が立ち上がって目茶苦茶いい笑顔をするので、ルシャーザーウェルはドン引きし幹部や隊員達は恐ろしさで鳥肌が止まらない
雅、ギルーヴァ「勝てねぇわこれ」
そして2人してそう言い放ってから気絶したので大急ぎで幹部達に医務室に運ばれた
ルシャーザーウェル「これまでにトレーニングルームが血で埋まることなんてあった?」
フィルーシャ「逆に聞くけどあると思う?既に固まっちゃってるし洗うの大変だよこれ」
ルシャーザーウェル「まぁ力使えば1発なんだけどね?」
その場に残ったルシャーザーウェルとフィルーシャはトレーニングルームの現状を見て引き、雅がどれほど強くギルーヴァもランク以上の力を持っていると知り、2人して頭を抱えたくなる程の逸材だったと知ってしまう
フィルーシャ「これ普通に幹部でもやっていけるんじゃないか?」
※フィルーシャはルシャーザーウェルの義兄
ルシャーザーウェル「下手したらNo.2のレイファーより強い?」
フィルーシャ「明らかレイファーより強い だがジーファスがいるからこそ本気が出せたのかもしれない」
フィルーシャは今までにあんなにも喜んで戦っていたギルーヴァは見たことがなかった
フィルーシャ「本気で戦い合える相手をギルーヴァは見つけた………だからあそこまで力を発揮できたし今まで隠してきた力が出た」
フィルーシャ あんなにもギルーヴァが楽しんで喜んでいた姿を見たのは随分と久しい………もう2度と見れないとまで思っていたからな………
フィルーシャ「兄の死後ギルーヴァは笑わなくなった………感情が欠損してしまったのではないかと疑う位………喜びもしなくなっていたんだ………でもギルーヴァは戦闘中に楽しげに笑い渡り合える人物を見つけ喜んだ………ギルーヴァはジーファスがいて成り立つ」
ルシャーザーウェル「だが彼は白鴎家の人間であり組織の初代司令官………ここに来る機会は極めて少ないぞ」
フィルーシャ「お前の考えを俺が見透かしてないとでも思ってんのか?バレバレだぞ」
ルシャーザーウェルの思惑はフィルーシャには通用しない
フィルーシャ「選ぶのはジーファスだけどな」
フィルーシャは雅が何を選ぶのかを見てみたかった………自分を送り出した時は不本意だったし余り快くは思っていなかったから………
〜暫くして〜
ルシャーザーウェル「回復はっや」
ギルーヴァ「いつもこの位ですよ?仕事戻ります」
ルシャーザーウェル「ちょっ 用があって呼んだんだけど!!??」
暫くして傷が回復したギルーヴァを呼んだルシャーザーウェルだがギルーヴァは首領の扱いが雑
ギルーヴァ「?」
ルシャーザーウェル「雅さんがいる間同室にしてもらっていいか?お前2人部屋に1人だろ?」
ギルーヴァ「迷惑になりません?」
ルシャーザーウェル「本人からの承諾は得てる」
ギルーヴァ OK出したんだ………
ギルーヴァ「それなら構いませんが………」
ルシャーザーウェル「了解 今日上がっていいよ(どうせ仕事終わってんだから親交深めてきて)」
ギルーヴァ「カッコのところ見えてるんで」
そう言いつつもギルーヴァは歩いていき食堂で本を読んでいた雅に声をかける
ギルーヴァ「雅さん?」
雅「ん?ギルーヴァ どうした?」
ギルーヴァ「名前覚えるの早いですね」
雅「そりゃな」
ギルーヴァ 本読む時は眼鏡かけるんだ………
本を読む時は眼鏡をかけている姿に戦闘時のギャップを感じつつ同室になったことを言う
雅「俺アメリカでは「レオン・ジーファス・ルゼード」って名乗ってたから、「雅」が言い難いならそっちで呼んでくれてもいいよ?」
ギルーヴァ「いいんですか?」
雅「現にフィルーシャは「ジーファス」呼びだからなぁ笑」
と言いながら本にしおりを挟んで「部屋どこ?」と聞かれたギルーヴァは部屋に案内
雅「結構いい部屋だな」
雅 武器の収納するスペースは一切使われてないんだな………ホコリが………
ギルーヴァ「一応「隊長」なので」
雅「あれだけ強いのに勿体無いな」
とは言うがそればっかりはギルーヴァではどうしようもない
ギルーヴァ「そればっかりは俺にはどうしようもありません」
雅「アルタイル来たら?すぐに昇格できるよ」
ギルーヴァ「え?」
ギルーヴァ 今………誘われた………?
さりげなく雅がギルーヴァを誘ってギルーヴァはそれに驚く
雅「俺と渡り合えるってことは少なくともA+の実力がある 今のランクDだろ?」
ギルーヴァ「よくご存知で………」
雅「武器見ればわかる 支給されている武器が全部Dランク者のものだったからな」
雅の目はギルーヴァの持つ武器のランクも全て見抜いていてギルーヴァは少し苦しげな顔
雅「話聞くぞ?」
ギルーヴァ「良いんですか………?」
雅「お前は苦しんでるからな そういう奴はすぐに分かる」
つまり雅は苦しむ人を放っておけない部分もあるということ
ギルーヴァ「どうぞ」
雅「凄い準備良いな」
雅がギルーヴァの話を聞くと言い出したらギルーヴァが酒を出してきておつまみも出てきた
ギルーヴァ「少し小さいですが」
ベッドとベッドの間の空間に少し小さめの丸テーブルを出して腰掛ける
ギルーヴァ「話を聞いて下さるんですよね……?」
雅「ああ」
ギルーヴァ「………俺と兄は両親を亡くして俺にとって家族は兄だけでした………しかし兄は長期に渡る戦闘で亡くなり俺は頼れる人がいませんでした………唯一付き合いの長かったフィルーシャに頼んで組織に入りましたが………何人かに俺が元傭兵だと知られて………嫌がらせを受けて大事にしていた武器を壊されて昇格試験の時には妨害され………結局昇格も出来ないまま隊長になった為に部下からは信用されず命令無視が多くて………フィルーシャにも迷惑をかけて………昇格試験の時に必ず妨害を受けるせいで試験をまともに受けられなくて………少なくともあの2年は昇格できません………現に俺に付いた部下は全員俺を信用していませんし嫌がらせの毎日で………仕事もまともに出来ていません………何回かそれで死にかけましたしもう誰を頼ればいいのか………フィルーシャはがっつり戦闘部隊なので滅多に会えませんし………レオンさんとの戦闘は本当に………楽しかった………最後に兄と手合わせとして戦った時以上の興奮………楽しくてしょうがなかっ………た……………っ…………」
ギルーヴァは話をしている間に我慢出来ず泣き出してしまい向かいに座っていた雅が慰める………大の大人がこんなにも耐えているのにルシャーザーウェルは何もしていないのかと思う
雅「ルシャーザーウェルは何もしてないのか?」
ギルーヴァ「ランクが低いので呼び出しをされた時でないと会えないんです………前に言いはしたんですが忙しい時期だったので………」
雅「はー………忙しいっつったってアルタイルより全然忙しくないだろ………アルタイルは10年に1度休みが片手で数えられる程度しかない程忙しくなる時期がある………それよりマシだろ」
ギルーヴァ「.˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚.」
完全に泣きじゃくっているギルーヴァに雅は頭を撫でてつつあることを言う
雅「なぁギルーヴァ ウチくるか?(白鴎家かアルタイルに)」
ギルーヴァ「え?」
雅「お前ここにいたら力を発揮できないし辛いだけだろ?だからウチに来い………場合によっては養子にもするし………お前のその力は誰にも負けない強みがあるし………俺がお前を求めてる お前となら俺も一緒に強くなれる」
雅のその言葉は本気で泣いていたギルーヴァにもちゃんと届いた………
雅「返事は今すぐじゃなくていい 俺がここにいる間に返事をしてほしい」
ギルーヴァ「………分かりました」
ギルーヴァ 兄さんが言っていた「人を見抜く力がある」と言っていたけど………本当にレオンさんは人を見抜く力があるんだ………
雅はギルーヴァが求めたことを言ってくれた……それこそギルーヴァ自身言葉にすることは出来なかったことを………
その後一緒にお酒を飲んでギルーヴァが食器等を片付けているあいだに眠ってしまったので、雅が気を利かして抱き抱えてベッドに運んで布団をかけた………
〜翌朝〜
雅「…………」
ギルーヴァ「何やってんのこれ」
フィルーシャ「俺は監視してろって言われたんだけどさ………ジーファスが戦闘部隊の訓練を早朝からやったんだけど全然できてなくてキレた」
朝 いつもより遅い時間に目が覚めたギルーヴァは置き手紙があるのを知って、それを見てから戦闘服になってトレーニングルームに来たのだが……そこには完全に伸びきっている戦闘部隊と情報収集部隊の面々が………
雅「おはよう ギルーヴァ」
ギルーヴァ「おはようございます」
イライラしている雅だがギルーヴァの姿を確認してふにゃりと笑う
フィルーシャ「気に入られたんだなギルーヴァ(嬉しい)」
ギルーヴァ「みたい」
雅「フィルーシャ 全回復できるか?」
フィルーシャ「今やる〜」
雅に言われてフィルーシャが全回復のボタンを押すと全員復活しハードトレーニングを再開
ギルーヴァ「かなりハードだね」
フィルーシャ「いや?優しい方だよ?」
ギルーヴァ 全身に重しつけて筋トレさせてるのが「まだ優しい方」!!??
フィルーシャ「酷い時には筋トレじゃなくてシュミレーションのレベルが高い状態で、しかも武器も少なくて回復薬なし………終わった後はロスタイムが1分なら100回腕立て腹筋背筋を重し付き、その後に武器の基礎練休み無しを10回繰り返す」
ギルーヴァ「ヒェッ………俺置き手紙でここに行けって………やらなくていいの?」
フィルーシャ「ジーファスと渡り合ってる時点でやる必要ないだろ………ジーファスってアルタイル初代司令官だから」
ギルーヴァ「えっ」
ギルーヴァ やけにアルタイルの名前を出すと思ったら………
実はギルーヴァは雅がアルタイル初代司令官だとは知らなかった
雅「おーい ロスタイム20分になったぞ いい加減本気出さないと追加メニュー出すぞ」
隊員「ひいい!!」
雅「後10分以内に残りの200回分の腕立て腹筋背筋終わらなかったら追加メニューだからな」
フィルーシャ うわ鬼畜………
何人かはもう必死に回数を終わらそうと話をする暇なく筋トレをしていて、そこもちゃんと雅は観察しつつ10分計る
隊員数名「終わりました!!!!」
雅「予想通り戦闘部隊だな OK 終わった数人は今日のメニューは終了だからモニタールームに移動していいよ」
フィルーシャ「さっき話をしないでやってたメンツだな」
ちゃんと指定された時間内に筋トレを終えた数人は部屋を出れば全回復なので、フィルーシャとギルーヴァのいるモニタールームに移動
隊員「昨日雅さんと渡り合ってた人じゃん!」
隊員「本当だ………!」
隊員「なぁ名前は?」
隊員「どこの部隊所属?!ランクは!?」
そして隊員数人から質問攻めの嵐になったギルーヴァ
ギルーヴァ「ギルーヴァ・アッシーマで一応情報収集部隊の隊長でDランク………です」
隊員「あの強さで情報収集部隊なのか?!勿体無さすぎるだろ?!」
ギルーヴァ「と言われても………俺にはどうしようも出来ませんので………」
隊員「しかもDランクっておかしいだろ………」
ギルーヴァ ヒェッ……
若干殺気の出た先輩方に怯えるギルーヴァ
全隊員「終わりました!!(息切れ)」
雅「残念10分1秒 ジャストだったら良かったんだけどなぁ?笑」
あっという間に10分経ったが惜しい
フィルーシャ「ジーファスは時間に厳しいから1秒でも遅れたら駄目なんだよな………」
雅「追加メニュー その重しつけたまま筋トレを2時間続けろ」
フィルーシャ「まだ優しい方 まだ優しい方だから引くな」
雅の追加メニューにドン引きな隊員とギルーヴァ
フィルーシャ「でも優しい部分もあるぞ」
そう言ってフィルーシャが指を指すと雅は筋トレをしている全員の近くに、2本ほど水を置いていつでも水分補給ができるようにしている
雅「(俺も筋トレするかな)」
雅は自分だけが何もしない訳ではなくちゃんと筋トレ等もしつつメニューを考えるので、全員本気を出せばできるメニューなのだ
雅「ふっ………ふっ………」
ギルーヴァ 自分も筋トレをした状態でメニューを決めてるのか………
雅「……情報収集部隊の者は全員今やってる回数で終わりでいい」
雅は両足をあげた状態で腕立てをやっていたのだが突然そう言い出し情報収集部隊の者達は驚く
雅「今見たら現状で十分目標値に達した」
情報収集部隊隊員「…………」
しかし情報収集部隊隊員は少しなにか違和感を感じたのか筋トレを続ける
雅「上等」
ギルーヴァ「試していたんですか………」
フィルーシャ「明らか目標値には達していないからな」
雅のあの発言は情報収集部隊の者を試したものだったらしく雅は笑う
〜2時間後〜
雅「全員終わりにしていいぞ」
雅の言葉で漸く残された隊員達は訓練が終わりぐったり顔でトレーニングルームを後にしていく
雅「…………」
しかし雅はその場に残り筋トレを終了させて一旦身体を全回復させて戦闘服に
フィルーシャ、ギルーヴァ、数人の隊員「(1人でいつも戦闘訓練をするのか………)」
雅は無音のままシュミレーションを遠隔操作してそれを使って戦う
雅「!!」
不意に雅にシュミレーションの機械の攻撃が鳩尾に的中し雅は吹っ飛ばされて喀血
雅「ゴホッ………ゲホゲホ」
ギルーヴァ「!!」
フィルーシャ「ギルーヴァ!!??」
雅が血を吐いている間に機械はもう一撃を与えようと動き無意識にギルーヴァがガード
雅「ギルーヴァ………?」
ギルーヴァ「あまり無茶をなさらないで」
雅「無茶をしてたわけじゃないんだが………訛ってたな」
ギルーヴァに護られて戦闘を終了させた雅は戦闘服を脱いでみると胸辺りに嫌な匂いが………
ギルーヴァ「医務室行きましょう」
雅「はーい(;・∀・)」
完全に血の匂いであることに気がついてギルーヴァが医務室に案内
医務員「痛みとかは?」
雅「特には」
医務員「出血が酷いですが………」
雅「ちょっと感覚が鈍いんで」
痛覚が少し鈍い雅は指して痛みを感じずに治療が完了
フィルーシャ「ジーファス〜」
雅「フィルーシャ どうした?」
フィルーシャ「一緒に飲まない?」
雅「それは構わないがギルーヴァは………」
医務室を出てギルーヴァと歩いているとフィルーシャに酒を飲もうと誘われたが………雅はギルーヴァが心配なのかギルーヴァを見る
ギルーヴァ「俺は仕事が入ったのでフィルーシャと呑んでてもらっても大丈夫ですよ」
雅「お前がいいならいいが………気をつけろよ」
ギルーヴァ「はい」
ギルーヴァは急遽仕事が入ってしまったのですぐに仕事に行く
隊員「…………」
ギルーヴァ「…………」
ギルーヴァは仕事部屋に行くといつも暗い部屋に自分のパソコンだけが白く電源がついている
ギルーヴァ 俺だけが最初から訓練に出てなかったのが納得いかなかったんだろうな
目線が明らかそういっているのでそれを感じつつも素早くキーボードを打つ
ギルーヴァ「ラミさん 一応情報は得ましたがこれでいいんですか?」
ラミ『十分だよ 助かった』
ギルーヴァがやっていたのは緊急でラミに頼まれた仕事
ギルーヴァ「追加料金で他の経路も調べることできますよ」
隊員「Dランクのくせに追加料金付けんのかよ(くすくす)」
ギルーヴァ「仕事を提示に終わらせられないやつがほざいてんじゃねぇよボケ 仕事しろ」
ラミ『おーい丸聞こえー』
隊員に馬鹿にされてマジトーンで言うと無線を切っていなかったので聞こえてしまった
ギルーヴァ「失礼 でどうします?」
ラミ『頼む〜』
ギルーヴァ「5分待ってください」
ギルーヴァは情報収集能力も目茶苦茶高く5分未満で情報を調べ終え伝える
ラミ『サンキューギルーヴァ!超助かった!!』
ギルーヴァ「いえ ………!!」
ラミ『?!ギルーヴァ大丈夫か!?』
不意にギルーヴァは味方である相手手首を切られ相手を倒す………するとたまたま来ていたルシャーザーウェルが発見
ルシャーザーウェル「………レイファーに処分を任せる ギルーヴァ 傷は?」
ギルーヴァ「このくらいすぐ治りますんで………」
ルシャーザーウェル「ここまで酷いとは思わなかった………処理する」
ギルーヴァの腕の傷を見て大丈夫と判断しつつそう言って押し倒した人を連れていく
ルシャーザーウェル「雅さんは一旦呑むのをやめて大浴場にいる」
とだけ最後に行って歩いていったのでギルーヴァもパソコンのデータをインカムに移して退室
〜大浴場〜
フィルーシャ「ジーファス ギルーヴァ来たよ」
大浴場にて雅は仲良くなった隊員と話をしていたのだが、入ってきたギルーヴァに突然近寄り腕を掴む
雅「血の匂いがする さっきまでその匂いはなかったが怪我をしたのか」
ギルーヴァ「痛………」
雅「………すまん」
ギルーヴァ 今完全に別の感情が………
いきなり腕を掴まれた上に痛みで訴えるとすぐに手は離され雅はいた場所に戻っていった
フィルーシャ「大丈夫?」
雅「へーき」
雅 本当若い頃のシリウスにそっくりだ………
雅はギルーヴァとシリウスを重ねていた………だからつい昔の癖が出てしまい痛い思いをさせてしまったのだ
雅「(………死んだあいつにも似てる………)」
雅は昔アルタイル時代の頃一目置いている人物がいた………その人は雅を庇って死んだために記憶は鮮明に残っているのだが………どことなくその人とガルガードの雰囲気が似ていて少し怖い
雅「(一目惚れするのは2度目だ………ガルガードはもうこの世界には戻ってこれない………ガルガードは許してくれるのだろうか………)」
ギルーヴァは一瞬の雰囲気は確かに一目置いてい他人物に似ていたが、全体的な雰囲気はガルガードに似ている………どことなく人を寄せ付けないあの感じや気を許せば見せてくれるのであろう笑顔………似すぎていてむしろ怖いと感じるくらいに………
雅「(人にこんな恐怖を抱いたのは息子以来だな)」
勿論息子を失うのは怖いが………ギルーヴァ相手ではその比ではなく過保護になりつつあるほど怖いのだ
雅「(失えない………絶対)」
湯船に浸かりながら雅は頭を抱えそうになる……何故か湧いた独占欲をどう隠そうか悩む
ギルーヴァ「レオンさん」
雅「ん」
ギルーヴァ「隣いいですか?」
いつの間にか同じ湯船に浸かっていたギルーヴァにそう聞かれて「良いよ」と言う
雅「…………」
ギルーヴァ「…………」
フィルーシャ「…………」
数人「…………」
何故か無言になってしまったのでフィルーシャが話を出そうとする
フィルーシャ「そう言えば前から思ってたんだけどジーファスの白い髪って地毛だよな?」
雅「地毛だよ ちゃんと手入れもしてる」
ギルーヴァ「本当だ………サラッサラ」
雅「………せめて一言言おうよ ギルーヴァ」
雅の言葉にギルーヴァがほぼ無意識に髪に触ったのでかすかに顔を赤らめながら雅が言う
隊員「触っていいですか?」
雅「どうぞ」
隊員「サラッサラのトゥルっトゥル………」
雅「いつもケアしてるからな」
ギルーヴァ 心音聞こえる………(照)
隣にいるのでギルーヴァは雅の心音が聞こえておりかなりバクバク言っていて、どれだけ突然ギルーヴァに触れられたのを驚いたのかを理解
ギルーヴァ「傷跡だらけですね」
雅「基本的に好意でつけられた傷だけどな 首のこれは「所有物」の証」
ギルーヴァ「所有物………」
雅「不器用な人だったからな こうすることでしか俺を手に入れられなかったらしい………元々殺し合いする仲だったから」
雅 今じゃ懐かしい………
雅「今思えば若かったなぁって思うよ」
隊員「十分若いですよ」
雅「こう見えても200は超えてるんだぞ?」
隊員「えっ」
フィルーシャ 見た目と実年齢の差がすごいんだよなぁ………
ギルーヴァ「手合わせをしたからこそわかりますが見た目は引き締まってますが力凄いですよね」
雅「昨日は少なかったけど普段は銃300に刀500、マガジン800、手投げナイフ1000、サバイバルナイフ3、双剣1、隠し武器30だから総重量………マガジンと手投げナイフ、サバイバルナイフ、隠し武器の重量を抜くとして………194t950kgだな」
ギルーヴァ「それを何食わぬ顔で普段から持ってるんですか!?」
雅「え?うん」
トン単位の武器を持っているのにそれを平然と持っている雅
フィルーシャ「………流石にそんな量を持ってあのスピード出せるんなら流石だわ」
雅「あの頃は防具も着てたからより重かったけどな
そろそろ上がるわ」
雅 のぼせてきた………
元々高体温の雅は逆上せ始めたのでギルーヴァも上がるらしく一緒に脱衣所へ
ギルーヴァ「仕事中に部下に腕を切られたんです その部下は首領が連れていきました」
雅「………腕つかんで悪かった 血の匂いで驚いたんだ」
ギルーヴァ「いえ 心配をおかけしました」
服を着ながらギルーヴァとそう話しつつ雅は胸当てを着てインナーを着た後にネックレスを付ける
ギルーヴァ「俺 部屋にいるので」
雅「了解 これ頼んでいいか?」
ギルーヴァ「でもこれ上着ですよね?大丈夫なんですか?」
雅「元々高体温なんだ 今暑い」
ギルーヴァ「分かりました ベッドに置いておきますね」
先に着替え終わったギルーヴァに上着を渡して雅は食堂に行き先に酒を呑む
隊員「こんにちは」
ふと酒を呑んでいると戦闘部隊の隊員が通り挨拶をされたので挨拶を返す
雅「こんにちは 情報収集部隊と違って戦闘部隊は律儀だな」
隊員「情報収集部隊は裏での仕事が多くあまり人前には出ないので………唯一ちゃんと挨拶を返してくれるのはギルーヴァさんだけです………あんなに強くて実力があるのに………」
隊員「どういう訳かランクが低いんですよ………でもDランクの支給品だけで戦闘では負け無しなんですよ?」
雅 戦闘部隊の面子には信頼されてるのか………
フィルーシャ「ギルーヴァは情報収集部隊よりも戦闘部隊の方が信頼が厚い 戦闘で指揮を取れば負け無しで全員無傷で帰還し手に入れたい情報も手に入れる………更には前線に出て後方の支援を優先したりと戦闘部隊の幹部は全員尊敬してるぞ」
雅「だろうな 今日の訓練の時に戦闘部隊のメンバーは必ず5回はギルーヴァを見てたからな」
隊員「業務お疲れ様です隊長」
規則なのかフィルーシャが来てすぐに敬礼をした隊員
フィルーシャ「お疲れ様 明日は全員仕事休みだから体休めな?」
隊員「そうだこれ!妻の誕生日プレゼントを選んでくださったお礼です!!」
フィルーシャ「おっスピリタスと葡萄(ぶどう)果汁か サンキュー」
隊員「(*`∀´*)」
フィルーシャは軽い話を交わして席に着き酒を呑む
フィルーシャ「随分とギルーヴァを気に入ってるんだな ジーファス」
雅「そうか?」
フィルーシャ「現に気にかけてるだろ あの戦闘でなにか感じたのか?」
雅「…………」
雅 俺は単純に………
雅「ギルーヴァのあの刃に込められた想いが交わった俺の刃に伝わった………あんなに悲しく寂しくて虚しい想いを感じたのは初めてだ」
フィルーシャ「…………」
雅「ギルーヴァの本心は自分を理解してくれる人を求めてるんだよ 「近寄るな」って雰囲気を醸し出しているけど実は違う」
フィルーシャ「…………」
雅 似てるんだ………俺に………
雅「このままいけば………ギルーヴァは孤独になるのは明らか だから誘った」
フィルーシャ「誘った?」
雅「「ウチに来るか?」って」
フィルーシャ「ギルーヴァの返答は?」
フィルーシャ ルシャーザーウェルが言った通り誘ったのか………
雅「まだ貰ってない」
フィルーシャ「すぐには求めないのか?」
雅「求めないよ 決めるのはギルーヴァだ」
そう言って雅は酒を呑み終え立ち上がる
雅「………フィルーシャ 俺はあいつが好きなんだよ」
フィルーシャ「………似てるからな」
雅「さぁな また呑みに誘ってくれ」
雅はフィルーシャにそれだけ言って歩いていき部屋へ
ギルーヴァ「ZzZ………」
雅「寝ちゃったか…………てっおいおい……」
部屋の寝室に着くとギルーヴァは既に眠ってしまっていたのだが、何故か雅の上着を抱いて眠っていたので少しどう反応するべきか困る
雅「……なんで俺の服抱きしめて寝てるんだ………(・ω-`;)」
雅 多分運ぶより先に眠気が来たんだろうが………
そう思いつつ雅は眠っているギルーヴァの頭を優しく撫でた後にインカムをつけてラミに連絡
雅「ラミ 頼みがある」
ラミ『雅か?どうした?』
雅「シリウスが俺に託した武器をアルタイルの俺の部屋から入手してほしい」
ラミ『………つまりジーファに頼めと………』
雅は昔シリウスに武器を託された………それを入手してほしいと言う頼み
雅「頼む」
ラミ『………分かったよ 入手したら渡す』
雅「ああ」
ラミに頼み終えた雅はベッドに入りそのまま就寝
〜なんやかんやあって1ヶ月〜
ルシャーザーウェル「戦闘部隊が全部銃と刀を使えるようになってる………」
雅「そうじゃなきゃ戦えないぞ」
ルシャーザーウェル「………言われた通り構成部隊を変更しましたよ」
雅「作戦会議をするぞ ギルーヴァ お前が決めろ」
戦闘をやる1週間前に作戦会議をするのは異例な上にそれを決めるのがギルーヴァで、情報収集部隊の幹部はなにか不服そうな顔で戦闘部隊の幹部は嬉しそう
ギルーヴァ「この地形での戦闘で考えられる作戦は4つ まず暗殺部隊が司令を送る者達を殲滅し指揮を取れない形にさせ、次にスナイパー部隊が後方支援の部隊を殲滅、一切の補給が不可能になった所を前衛部隊が残りを沈めるのが1つ 指揮を送る者達がいない場合最初の時点でスナイパー部隊を動かして後方部隊を殲滅、その後に全前衛部隊が沈めるのが2つ 最初に俺とレオンさんが敵の後方に回って司令塔を占拠し、スナイパー部隊に力のある人を射殺してもらい後方支援を暗殺部隊で殲滅、残った前線部隊を戦闘部隊が殲滅するのが3つ 最後は俺も含めて戦闘員は全員強行突破をし後方支援はレオンさんの指示に動いてもらって、スナイパー部隊は援護射撃をして最後は沈めるのが4つ………最悪の場合レオンさんの魔術と戦闘部隊の合わせ技を使って敵を殲滅………最悪の場合を含めれば5つですね」
ルシャーザーウェル「情報収集部隊が戦闘に入っていないが………」
ギルーヴァ「戦闘慣れのしていない部隊入りません
後方支援として回復部隊は必須ですが」
情報収集部隊幹部「あ?」
戦闘には情報収集部隊が入っておらず幹部が反応したが雅が笑ったことによって遮られた
ギルーヴァ「レオンさん?」
雅「はははっ ランクごときで左右される部隊があるのが面白くてしょうがなくてな」
そう言いながらも雅の目は笑っていない上に突然立ち上がって情報収集部隊幹部の胸倉を掴む
情報収集部隊幹部「!」
雅「あんまり俺を舐めるなよ?」
雅その言葉はドスが聞いており怖い
ルシャーザーウェル「アルタイルでは左右されなかったんですか?」
雅「そもそもアルタイルは隊長、副隊長の他「戦闘リーダー」が存在し、隊長、副隊長がいない時は戦闘リーダーが作戦を決め実行に移す………それに作戦を決めるのは個々の部隊が合ったやり方をする故に全部隊共通ではないし、ランクは低くとも指揮を執る者はいたし実績や経験、頭脳、身体能力でランクが変わる、俺から見てルシャーザーウェルとレイファー、フィルーシャ、ギルーヴァがA+で他は戦闘部隊と回復部隊がA、情報収集部隊なんかDにも満たないぞ?ランクごときで左右される部隊が戦闘に加担したって足で纏いだ」
ルシャーザーウェル アルタイル見習おう………
しかも相手は初代司令官故に戦場慣れは勿論目利きも半端なく良い………そんな人を相手にして勝てたのはガルガードと白鴎家の神我人と琥神だけ
雅「作戦は1週間後 それまでに準備を終えておけ」
情報収集部隊幹部の胸倉を離してから雅がそう言う
幹部「はい!!」
その1週間後 作戦1で効率良く戦闘を終えたルシャーザーウェル達は雅の指示で、どんどん指摘された部分の方針を変えていった………
琥神「成長どころか組織の方針そのものを変えちゃったよ雅………」
ルシャーザーウェルからの連絡でそう言いながら琥神が頭を抱えていたのは誰も知らない………
雅「対人恐怖症気がついたら治ってたし組織も変えれたから俺帰るわ」
ルシャーザーウェル「いきなり過ぎません?」
雅「つか帰りたい」
組織そのものの方針を変えまくった雅はホームシックになり早く帰りたいらしい
雅 何やかんやで俺の力も強くなったからな………スウェルタに託したあの魔術の威力も強まったはず………
雅はスウェルタにある魔術を託していた………それは禁術ではあるがそれをしなければスウェルタが報われない
ギルーヴァ「あの レオンさん」
雅「?」
何やかんやで明日には帰ることになった雅に珍しくギルーヴァから話しかけてきた
ギルーヴァ「俺も一緒に………ついて行っていいですか」
雅「それが返事でいいんだな?」
ギルーヴァは1ヶ月前の誘いに「一緒に行ってもいいか」という返答を返してきた
ギルーヴァ「はい」
雅「ん 一緒に行こう」
雅はそう言ってルシャーザーウェルに連絡しルシャーザーウェルは元々分かっていたのか、「明日には出られるようにとお伝えください」と言うのでその事を言う
ギルーヴァ「はい!」
雅「まずは神我人様と琥神様に紹介しないとな」
結局雅は力も得て対人恐怖症も治り欲しくなったものも一緒に手に入れた………
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