成長

雅視点


※特別視点


短めです


雅「…………」


???「雅 城で煙草を吸うな」


???「イメージが崩れる」


ユレイトを同じ道を歩ませることが出来なかった雅は失意の中にあった………かつて愛する息子は生き返らせることが出来たが代わりに愛する夫を失い………雅は実家に戻って自分は死んだことにした………そうすることでしか最愛の息子達を護れなかったのだ


雅「神我人様、琥神様 ジーファ達は元気なのでしょうか」


???「直接聞きに行きなよ レオン(父さん)」


雅「………いつ来たんだ 聖、昴、蒼颯(そら)、雅空(がく)、瑠夏、拓海」


煙草を吸いながら雅がそんなことを聞くと別の所から返答が………


蒼颯「最初からいたよ 父さんが煙草を吸う前から」


雅「アメリカに居たんじゃないのか」


雅空「………父さんが日本に来た時に………俺達は全員仮死状態だった………父さんは俺達を戻す為に父さん自身の死と引き換えに呼び戻した………でも父さん(ガルガード)が父さんを呼び戻すために死んで………父さんは大きな闇を背負う形で生きている」


雅は昔自分の死と引き換えに息子たちを呼び戻したがガルガードがそれの代わりになった………その時から全ては始まった………


瑠夏「息子と孫を護る為に父さんは失った………生まれつき持っていたクリーチャーの力」


拓海「そして人に触れる温かみを………」


聖「対人恐怖症………」


昴「特定の人物以外には触ることも出来ない」


雅は代償と共に生き返った………生まれつきの力と人に触れる時に感じる温もり………そして対人恐怖症を患い治すことが出来るのはガルガードだけ………


神我人「失ったモノが大きすぎる………それを治せるのはガルガードだけ………」


琥神「………お前なら戻すことが出来るんじゃないか?雅」


琥神は雅のことをよく知っていた………気にかけているだけあり心の中の気持ちも少しはわかる


琥神「………死生転換魔術 お前はそれのやり方を知ってる」


神我人「禁術だぞ」


琥神「今の雅の状態で貴方は「禁術」を気にするんですか?それを使わなければ俺だってここにはいなかった」


琥神はかつて「死生転換魔術」によってこの世に戻ってきた………一時的な視力低下はあったが今はない


雅「………リスクが大き過ぎる………仮に戻ってきてもガルガードがガルガードでなければ意味が無い」


琥神「そう言うと思ってたよ だからこれを用意した」


琥神がそう言って雅に渡したのはある人物の名が書かれている紙


雅「これは………?」


琥神「ガルガードが最初に愛した人物である夜神 羚凰(やがみ れおん)こと、「ルシファーナ・キルーガ」の実の父 「ルシャーザーウェル・キルーガ」の組織の招待状」


雅 えっ


神我人「お前ルシャーザーウェルの知り合いだったのか!?」


琥神「知り合いも何も俺が戦闘術の基礎を教えたんですよ?それ以降は自己流で強化をしてもらいましたが…………雅 彼の元に行け………お前は必ずそこで成長する」


琥神は雅の弱くなった部分を強化すると共に成長できると見てその招待状を渡したのだ


琥神「先にあいつには伝えてある 会いに行け 雅」


雅「…………」


雅 「ルシャーザーウェル・キルーガ」の話はよく耳にする………世界が認める武力を兼ね備えながらも時刻のピンチになった時に軍を出動させ………国からは英雄視されている人物………


雅はその人物に興味があった………アメリカにいた頃からずっと………


琥神「ルシャーザーウェルならお前を強く出来る」


琥神にそう後押しをされて雅は立ち上がり昔の戦闘服を着て息子達を連れ歩き出す





可愛がっている者の成長を見届けるために琥神はいつでも紙を渡す時が来るのを待っていた………








全ては愛する者の為に………

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