苛立ちと不安で迎える朝。


…なんなのよ。

……アイツ、まぢでなんなの?


普段怒りを表に出すこともなければ口にするわけでもない私が珍しく…沸々と怒りがわいている。

恐らくこれはK町に帰って来て、ハローワークのオバハンにボロクソ言われた時以来の怒り。


もはや茜に対しては殺意までもが沸いている。


茜を野放しにするわけにもいかないと思い、マネージャーの電話が終った後にすぐに茜のtwitterのアカウントをブロック。もちろんFace BookもLINEもブロック。


振り替えれば私はあの人の恨みを買うことを結構してきた…

いや、だってね~27歳にもなって未だにヤンキーみたいなことをしてるんだもの。

本当のヤンキーなら高校卒業した時点でそんなのやめてるつっーの。


2年ほど前にtwitterか何かに“今日、男取られたからその女をボコしてきた。あばら骨追って病院送りにした”と投稿していて…

実際、それが嘘だとその人の周りも私も知っていたから《そういう虚言そろそろダサいですよ?》とコメントしたんだよね。


そんなこんなで、連絡とかコメントも全部無視していたし、やたらと一樹にはFacebookで友達申請送ってきてた時期があったけども、一樹も安定の無視を決めていたわけで…

茜も自分が嫌われてることに気づいていたはずだ。

恐らく面白くなかったんだろう。


あれが今思えばキッカケだったか…。


今回の問題はそこだけじゃない…水商売をしていたことが会社に知られていると言うこと。


けど“事実”なんだよ。どうしようもないよね。

その夜、偶然にも一樹と電話が繋がったので一部始終を話した。


「アイツいよいよだな」

『っか何か言いたいことがあるなら直接言えよって話じゃん。ヤンキー気質のくせにこそこそやるとか笑える』

「あの年齢で、ヤンキーは痛いわ」

『こっちから殴り込みに行きたいくらいなんだけど!』


今の怒りのまま行けば、秒で勝つ自信がある。 口でならね。暴力はダメよ。


「行くならついていくから、美咲は一人で動くなよ。それで刺されたら洒落になんないだろ」

『そうだけど!こんなんじゃ眠れないよ。ムカつき過ぎて』


その後も茜の話題は続き話したことで鬱憤は収まったが怒りは募り続けているわけで。


布団に入るも怒りと不安が喧嘩するもので…結局眠れなかった。

仕方無しに、いいちこをロックで飲み干したのは朝の四時。


そこから眠りについたのは朝の6時だろうか?

眠りにつく前の私は眠気と酔いで、ある程度決意を固めることが出来た。



【もし水商売時代の証拠が上がってるなら、正直に話して辞めよう。仕事なんていくらでもある。壁なら散々乗り越えてきた。

仕事をクビになるくらい怖くもない】

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る