二話
家に帰っても
彼女の事が忘れられなかった。
ぼくは 彼女に出会ってから
廊下の事を 横顔ストリートと
名付けた。
理由は 廊下を歩いている時
たまに 彼女の横顔を
見ることができるからだ。
次の日の昼休み
ぼくは 購買に行くため
横顔ストリートを歩いた。
彼女のクラスのドアが開いていたため
覗いた。
しかし 彼女はいなかった。
放課後 有間に聞いたら
風邪を引いたらしいと言っていた。
ぼくは 心配して 次の日も
また その次の日も
有間に 月島さんの事を聞いた。
そしたら 有間が
月島さんの事好きなの?って
言ってきた。
ぼくは 動揺してしまった。
返事はしなかった。
一週間後
横顔ストリートを歩いていると
彼女の横顔を見ることができた。
そんなある日
ぼくが、
いつものように購買に行こうとすると
新井田が
「最近 昼休み 楽しそうに
教室を出ていくけど
なにか 良いことでもあったの?」
と言ってきた。
ぼくは 新井田には
横顔ストリートの事を
教えても良いと思ったので
教えることにした。
ぼくは 新井田をつれて
購買に向かう途中にある彼女のクラスの前に、行った。
彼女のクラスが近づいたとき
ぼくは 止まって
新井田に 月島さんのことを
全て説明した。
新井田に 少し引られているような
気もしたが 新井田と一緒に
彼女のクラスの前を通ると同時に
彼女を見るために
クラスの中を覗くことにした。
不自然に思われないよう
一瞬だけ 覗く ここがポイントだ。
ぼくと新井田は歩き始めた。
そして クラスの前に来た。
ぼくは 一瞬だが
彼女を見ることができた。
しかし 新井田はできなかったらしい。
まぁ まだまだ初心者だと
ぼくは思った。
ぼくと新井田はそのまま購買に行った。
ぼくだけが弁当を買い
ぼくと新井田は
クラスに戻ることにした。
帰りも 横顔ストリートを通る。
今度は 少しだけ 新井田に
ぼくの技をレクチャーした。
そして、彼女のクラスのドアを
通過しそうになった時
彼女が たまたま
廊下に出ようてしていて
ぶつかりそうになった。
ぼくは ぶつからなかったが
新井田は彼女とぶつかった。
彼女は 教科書やノートを落とした。
月島さんは 天使の声のような声で
謝った。
新井田は月島さんに謝り
落ちた教科書やノートを拾った。
ぼくも 頑張って
月島さんの教科書やノートを
拾おうとしたが
全て 新井田に拾われた。
その後 月島さんは笑顔で
お礼を言って
ロッカーの教科書などを整理していた。
ぼくは 新井田に嫉妬した。
月島さんを紹介したのは
ぼくなのに 新井田が月島さんと良い感じになっているのが 少し嫌であった。
しかし 初めて 月島さんの匂いを
嗅ぐことができたから良かった。
数十秒の出来事であったが
その間に 月島さんの匂いを嗅いだ。
おそらく 掃除機よりも
吸引力は強かっただろう。
ぼくは この出来事の後 数日間は
幸せな気分であった。
この出来事から数日後
ぼくが有間に
月島の事を聞いた時
有間が ぼくにストーカーみたいと
言ってきた。
ぼくは
そんなストーカーキングしている
つもりはないと 軽く反論した。
この日は 有間から
月島さんの事を聞けなかった。
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