第5話 そっくりさん
9人組が血相を変えて走ってきた。
(話してきたやつの特徴と第一印象で分けてます)
茶髪+手袋(ヒョロい)「おい。あんた大丈夫か」
黒髪+イヤマフ(ウサちゃん可愛い)「よかった生きてた!」
金髪+メガネ(チャラい)「無茶しすぎだろ」
銀髪(同じだ、ってか長!)+ヘッドホン「もう少しで引かれるとこだったんだぞ」
ニット帽+メガネ(美人)「怪我して居る所無い?」
ニット帽+手袋(髪の先赤いな)「君すごいね」
ニット帽+手袋(髪の先は白いけど前の子とそっくりだ。)「あんな速さで走るなんて」
フード付きコート+マスク(おもいっきりふしん…隈やっば)「…」(なんかいって!!)
立とうとしたら9人組の内7人がいっきに話けかけて来た。
「…大丈夫だ」
男の子の声は思ったより高かった。彼は立ち上がるとジロジロ見て来た。
ちょっとありがとうか何か無いの?
「あんた、名前は?」
「その前にあ」
「名前は」有無を言わせない口調だ。
「大賀…刻…だけど」 「…」
え、なに、あたし変なこと言った?
「助けてくれてありがとな」
あっ笑った。目を少し閉じた笑い方だ。
「行こう」
立ち上がってそのまま歩いて行った。黒髪のイヤマフを着けた子が一度だけ振り向いた。さっきはあまりよく見てなかったけどその顔はびっくりするほどあたしにそっくりだった。
「刻!お前大丈…夫」
あ。炎樹のことすっかり忘れてた。
振り返ると炎樹はあたしを見ていなかった。さっきのイヤマフの子を見ていた。
「浮気…」 「ち、違ーよ」 「じゃあなに」
「顔がそっくりな人って本当にいるんだな」 「否定はしない」
「早く買いに行こうぜ」 「おう」
「いたね」 「こんなことってあるんだな」 「木乃にそっくりだった」
「やっと見つけたよ 姉さん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます