第3話人生最大の難問

「・・・・ダメですか?」


「そういう訳じゃないけど・・・」


何を思って、この俺と?

今まで誰からも告白されたことない∩告白経験ゼロ

そんな俺が、付き合う?!

あり得ない、絶対おかしい。

今世紀最大の突然変異か?!


「本当に、俺でいいの?・・・・間違ってない?」


「はい!」


そんな素敵な笑顔で言われても・・・・・

困るなぁ・・・・・

人生最大の難問を突き付けられたようなもんだ。

俺は、しばらくの間自問自答を繰り返していた。


“本当に俺なのか?ただの自意識過剰が高じて、幻を見てるんじゃないか?”

“本当にお前があの子を幸せにできるのか?”

“何かの間違えじゃないのか”


いろんな思いが飛び交った。

今までで一番、頭を使ったと思う。たぶん。

迷い続けた挙句の果てに、俺は一つの答えを出した。


「いいぞ。」


「やったー!ありがとう。」


まあ、いつこの時代からいなくなる身かも分からない、俺だし?

たまには甘い時間を過ごしても、良いよな?


「俺は、永遠。あんたは?」


「私は、永(はるか)といいます。」


こうして、俺たちの関係が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

出会えた奇跡に、ただありがとう ろゐ @roy_yume

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ