第2話出会いは突然、恋は必然

「おっかしーな・・・・」


この時代をとりあえず満喫してみたはいいものの、

元の時代に帰るための手掛かりというもんは、

これっぽっちも、見つからない。


「これからどうしたらいいんだ・・・」


もうすぐ日は沈むというのに、

金なし、宿無し、知り合いなし。

なしのトリプルスリーがそろってる。お見事!

・・・って、そんな場合じゃねぇし。

とりあえずどこか泊まる場所を探さないと・・・


「それじゃ、宿探しと行きますか!」


まあ、万が一見つからなかった場合は、

野宿すればいい。

大丈夫、何も怖いことはない。


歩いていて、もうすぐ町の外れにたどり着こうかとした時だった。


「あの・・・」


君と、出会ったのは。


「何?」


「あなた、どこかで会ったことありませんか?」


「え?」


俺はこの時代に来たばかりで、ここの人に以前あったはずはないはず・・・・だよな?


「すみません、人違いじゃありませんか?」


「そうですか・・・だったら、私と恋仲になって下さい!」


「は?」


あまりにも突然のことばかりで、

正直俺、頭がパンクしそうだ・・・

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