第11話 格闘家vs人体

 今は生物の授業を受けている。


 「魔王!今日こそは、お前のダンジョンからお宝を奪ってやる!」

 「僕たちは、もう、毒にはならない!」

 「ガル!」


 にカメラ越しで見ているようなダンジョンが現れる。この間の地底湖のところだ。


 ぼそっ。

 「ふーん。薬草とか毒消し草とか用意してきたんだ。」


 「ああ!ピアがな!」

 「え?僕用意してないよ…。」

 「ガル?!」


 お前ら…。


 少し離れた岩陰のスライムが、こちらを見ている。

 じー。


 スライムに意識を集中すると。

 『魔王様。おいらがサポートします!』

 『うーん。なんか、いろいろすまんが頼む。』


 スライムに気を使わせるなよ!


 相変わらず、マッピングもせずにずんずんと進んで行く。

 しばらくすると、石でできた墓がたち並ぶフロアに出た。


 「気を付けるガル!土の中から音がするガル!」


 ボコ、ボコ、


 土の中から、スケルトンがわらわらと這い出してくる。


 「いくよ!みんな!」

 「おう!」

 「ガル!」


 ≪スラッシュ≫

 バキィ

 「でぇゃゃゃゃや!」

 バキィ


 這い出るスケルトンを次々と女戦士チェリーが切り伏せる!

 

 ≪ストレングスウェポン≫

 バキィ

 「やぁぁぁぁあ!」


 勇者ピアが剣に魔法をかけて切り伏せる!


 「ガルル!」

 ボコン!

 バコ!


 格闘家リンドがパンチとキックで吹き飛ばす!


 スケルトンも負けてはいない!剣でブラやスカートを次々と割いていく。ん?


 チェリーたちの服が徐々に削られている。

 「なに?!こいつら!えっち!」

 バキィ


 倒されて転がっているスケルトンに意識を向けると。

 『魔王様。楽しんでいただけてるでしょうか。』


 これはもしや!魔王おれへの接待せったいバトル?!


 スケルトンたちが全員死んだふりをするころには、かなり過激な服装になっていた。

 ありがとう。スケルトン。


 副題:生物の授業で骨の大切さを知る

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