第22話
悪魔達は、今までとは、異なった多種多様な見なれない三角形や四角形の異世界を作っていた。 棺桶の蓋を開いてビルの陰や裏の暗い所から、出て飛び立って来ていた。
「・・・もう一回言う、生きて家族や愛してる人の元に帰りたいなら、我らの仲間に成れ・・・さもなくば・・・死ぬ事に成る・・・」
悪魔の醜い手首がリーダーの目の前に現れたかと思うと突然、紙を破くように視界の世界を帯状に長く、開いた掌で破っていった。
兵士達の間を音も無く、ぬってス~と進んで行く。
そして周りの状況が見えて来ると兵士達は、皆 目を丸く見開いた。
首を振って周りを見渡し、瞬きをする。
思わず唾を飲んだ。
「・・・マジか!?・・・」
目の前の破れた異空間には、大勢のゾンビが立っていて、空中には、黒い悪魔が羽を広げ、今にも襲って来そうな体勢で直ぐ近くに居た。 《 時間が止まった 》状態がみんなの目前に見えていた。
頭の中では、直ぐに整理が出来ないでいた。
その場を疑ってもいたのだった。
「・・・お前らが動いた瞬間に襲い掛かり、戦闘は、始まる!?・・・フフッ、良く考えろ、口を動かすだけなら大丈夫だ・・・」
悪魔は、微笑んでいた。
「・・・みんな動かないで落ち着いて返答しろっ、奴らを味方にするか!? 敵にするか!?・・・」
各々が色々な運命を背負っているので返答は、各々がゆっくりと結論を出すまで待つ事にした。 計算し、遅延作戦を取り、目で敵にばれないようにモールス信号で早急に本部と《 yes・no 》だけの連絡し合いをした。
敵との頭脳合戦が続く。
太陽が昇り始めた。
最後の一人が答えた。
「・・・俺、あんたとは、意見が合わなかったが・・・志しは、一緒だよ・・・」
「・・・フッ・・・フフッ、フ~・・・・・・ぶっ潰して帰るか~・・・」
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