第21話
「ア一、アッ・・・!?」
叫び声で一人の兵士がドアを突き破って入って来た。
宇宙服と東京の夜景の絵があって変な空気が漂う部屋だなと思っていた。
ふと気に成って割れている宇宙服のヘルメットの中を覗き込む。
何もない事を確認し、背筋を伸ばした瞬間に宇宙服の胴体から、白い手が出て来て体を引っ張られた。
「ウワッ・・・!?」
グバキッ、凄く早い動きと怪物並みの力で体と胴体が離れた瞬間だった。
スーガリガリ、ガリガリとフランケンシュタインの薄汚れた包帯の腕が頭部をガラスに摺られながら、割れたヘルメット内の四次元に引きずり込まれて行く。
胴体は、スニーカーを履いた奴!?がツルハシで引っ掛けて《 東京の夜景 》内に放り込んで絵画内に歩いて行った。
運命なのか、もう三人、獲物が来た。
「・・・●●、■■・・・」 左や前に指示を出す。
何と左に向かった奴が、肘、胴、胸、頭部と音譜のように体が四等分に成った。
「・・・オイッ・・・オ~イッ・・・!?」 指示を出した奴が、異変に気付き、左に向かった奴に声をかけた、左に向かった奴が右を向いた時、一瞬で最期の惨事を迎えて言葉を発しないで逝ったのだった。
「あアAlaっ」
「オイッ!?・・・・・・」 後ろから声をかけられた。
振り向いた時!? お互いの目の前には、黒く、羽の生えた、尻尾に槍のある悪魔が居た・・・いや、偽りの悪魔を見せられていた。
弾が無くなるまで、相手の息が尽きるまで撃ち合った、万事窮すだった、悪夢の罠にハマる、弾が無くならない、肉片が飛びまくる、二人の力が、尽きて動きが止まる。
( ・・・面倒くさいな~、この動物・・・ハ~ハハッ・・・面白い~・・・ア~ハハッ・・・ )
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます