第15話

偵察機が飛ばされていた。

「どうなんだ、新宿は!?」

「・・・・・・新宿の街は、もう、ゴーストタウンに変貌してます。 誰一人として居ません。 ただ崩壊したライト ブリッジ ヒルズというビルの近くに大きな穴が開いていて中に古い城らしき物が見えています。 もう一回 確認してから戻ります・・・・・・ゥッ!?・・・」


偵察機が戻って来ていて着地し、パイロットが基地の方に歩いて来ていた。

「何やっているんだ、あいつ・・・!?」

パイロットが途中で歩くのを止めて立ち止まっていた。

基地のみんながモニターに目を止める。


「・・・フフフッ、我にたてつく馬鹿ども、もっともっとエキサイティングなゲームをし合いませんか。 ・・・待・っ・て・ま・す・よ・・・」

そう言って左下から右上に向かって右腕を横切らしたのだった。

胸を張って威張った姿勢にして立っていた。


やがて記憶に刻まれる事が行われた。

消防車の放水式の様に体内の五臓類が肉を裂いて服を破って頭上二メートルの高さまで吹き上がったのだった。

血が地面に広がり、上半身は、垂れ下がった。

それからだった、度肝を抜かれたのは。

常識的には、もう死んでいるはずの奴が、自らの赤い臓器を左掌で持ち、五歩程 歩いたのだった、そして笑っていた。

見ていた兵士達が、皆 血の気を引いて無意識に後ずさりしたのだった。

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