第14話

鎌で殺られた隊員の右側に居た隊員が突然 自動小銃の弾の無いトリガーを引いて、投げ捨てて、走って逃げ出した。

「助けてくれー、助けてくれー」

すると外に居た右側三人、左側二人の隊員が銃を構えて集まって来た。

黒い悪魔が両手を軽く広げて掌で空気を軽く押した。

すると近寄って来た隊員五人が一瞬にして荒れ狂う多くの銃弾により、即死させられて倒れたのだった。

手や腕や指、足が剥ぎ取られ、地に散乱する。


司令本部内部に居た隊員は、七歩位 行った所で両手両足を肩幅に広げられ、立ち止まっていた。

「アあアあ~・・・!? から・だ・が・動・か・な・い・・・・・・!?」

黒い悪魔が近付いて行った。

「・・・・・・あッアっ!?・・・・・・」

知らず知らずに悪魔は、消えた。

「うッ・ウっ・・・!?」

グッチャ、ずズzu~、 隊員の体の中から、右掌に臓器や肉や皮膚を裂き破って出て来たのだった。

服を脱ぐように肉を黒い手でカキムシって棄てた。 1mの和紙の玉が動いて来て 腰掛けるようにして座り、エレベーターに乗るように上の闇の中に去って行った。


司令本部は、爆破や火事には、ならないものの音を立てずに何物かに機関銃に撃ちまくられたように粉砕した、そして大散乱していて使い物にならない状態に成った。


プス~プスプス~、

「・・・・・・こちら司令本部、こちら司令本部、至急 前線に応援頼む、至急 陸と空からの増援頼む・・・・・・」

機械が微量の火花を散らして崩れ、司令本部は、音も無しに凄まじいばかりの炎に包まれた、地獄に心残りのある御霊が壊れたスピーカーに叫び続けている悲愴な感じに見えていた。

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