第13話

最後の砦とされる司令本部に敵は、近付きつつあった。

しかし、スーと敵を交わして一つの球体が司令本部に音も無く、難なくと入って来ていた。

宙に浮いたまま停止して超音波動!?を出す。


突然 夢を見ているかのように目の前に現れた球体に全員が気付いて弾が尽きるまで銃で発泡し続けたのだった。

カラン、カラン、カラン・・・、ヤッキョウが飛散した音と同時に球体は、落ちた。 静寂の後、みんなが下を見て、まだ構えていた!? ( いつもと何か違う )

それは、敵の周りの床や周りに殺傷痕が全く無かったのとヤッキョウが散らばっていたからだった。


みんなが攻撃態勢を取りながら、徐々に近寄って行く。

すると中央の奥に居た隊員の銃が飛散して落ちたのだった。

その音に気付いて隊員を見ると顔と心臓から左腰までの二ヶ所を斜めに切られて擦り落ちる姿をみんなが目の当たりにしてしまったのだった。


「何なんだ!?・・・・・・」

殺された隊員の右側に居た隊員が銃を構えていると下の自分の陰が立ち上がり、一瞬でスーと心臓辺りを円柱に切り抜かれたのだった。

「あっ・・・!?」

声のする方を見ると隊員の心臓部から向こうが丸見えの状態で次の瞬間 倒れたのだった。


入口 右側に居た隊員が銃のトリガーを引いた・・・が弾は、発射されなかった。

弾倉を外して見てみた。

弾が入っていた。

不思議な感覚の次の瞬間 大きな鎌(カマ)の先が、お腹から出て来たのだった。

「あアaAっ!?・・・・・・」

「・・・俺が来た時に波動念を出したろう・・・銃は、役に立たなくなったんだよ!?」

再度、再再度 カマを押し入れたのだった。

長く鋭利な刃が、隊員を持ち上げ両足が宙に浮いた、怖いばかり光った大きな鎌だけが、その場に残った。

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