特別編 300人フォロワー達成記念SS
「祝 フォロワー300人達成おめでとう!」
「「「…」」」
桜大附属高校の2年3組にて、参加者の四分の三がやる気のない、見るも無残なパーティーが行われていた。
「ねぇ、みんな暗すぎじゃない?せっかくの祝いパーティーなんだからもっと楽しまないと」
「大体、これって一体誰のパーティーな訳?」
そう言いながら、ツインテールをずっといじっている少女は
「誰ってそりゃ勿論、この物語を書いてる原作者のフォロワー達成記念に決まってるだろ」
「あぁ、あの#いいねくれたらフォローするのおかげで自分のイラストに沢山いいね貰えたからって調子乗ってる人のことですね」
「そういうこと言うのやめてくれる⁉︎」
出番早々に口が悪い彼女は、
「てかあいつ、イラスト載せてフォロワー稼いだなら私達全然関係ないじゃない。私たちの物語でフォロワー増えたわけでもないのに」
「それに、あの方最近全然小説投稿してないのに出しゃばって特別SSとか言わなければよろしいのに」
「もうお前ら、喋らないでくれ…」
これ以上この2人に喋らせるとロクな事が起こらないだろう。だってこの2人、アニメキャラに例えると冴え◯ノの某幼馴染と某先輩だからな。丸戸先生みたいにキャラ同士の掛け合いが上手くない
「もう、とりあえず最後に真面目にお礼言うからちゃんとしろよ」
「何も起きないし、このSS本当に意味なかったじゃない」
「だから素人なんだから出しゃ張らなきゃ…」
と、冴え◯ノ劣化版ヒロイン達が何か言ってるが黙っておこう。
そして俺は再び声をかける。
「まぁいい、ほら最後は全員で」
「ま、しょうがないわね」
「仕方ないですわ」
2人はそう言い、気を引き締める。
「じゃ、行くぞ。せーのっ」
「「「「300人のフォロワーの皆さん、いつもありがとう!これからもよろしくお願いします」」」」
「…ところで私は今回、何も出番ないの」
「いたのか、野村」
「いたのね、
「いたんですのね、柚葉さん」
この存在感のない感じの女の子は、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます